移籍後初ゴールを挙げた日本人DFに、現地メディアも期待を寄せている。

　バイエルンは現地２月23日、ブンデスリーガの第23節でフランクフルトとホームで対戦し、４－０で大勝。この試合の１－０で迎えた61分、伊藤洋輝がCKのこぼれ球に反応して加入後初ゴールを挙げた。

　ドイツメディア『SPORT1』は、バイエルンの選手としてブンデスリーガで得点した初めての日本人選手となった25歳を「伊藤は好印象を与えた。試合開始から約１時間後に得点した時、このバイエルンのプロ選手は、歴史的な偉業を成し遂げたことに気づいていなかっただろう」と称えた。

　さらに特筆すべきポイントとして、「伊藤は準備の時間を必要としない」と強調。開幕前の怪我での長期離脱から復帰して以降、少ない出場時間で結果を出した点を評価した。

「さらに重要なのは、この25歳はほとんどウォーミングアップ時間なしでミュンヘンの試合で大きな役割を果たしているという事実だ。ヴァンサン・コンパニ監督が彼を信頼していることは、長らく負傷していたディフェンダーに与えたプレー時間からも明らかだ。

　これには、レバークーゼンとの試合での先発出場も含まれていたが、それ以前に伊藤はわずか12分間しか公式戦（CLでのセルティック戦）に出場していなかった。現時点では子犬を保護する時間はない。しかし伊藤にそれは必要ない」
【動画】バイエルン伊藤洋輝の移籍後初ゴール

　続けて、「事実は、伊藤がシーズンの決定的な局面で力となる道を順調に歩み始めているということだ」として、こう続けた。

「日曜の夕方、母国の記者からインタビューを求められた際、伊藤は記者にほとんど目を向けなかった。普段はジャーナリストの質問に非常に辛抱強く答える日本の選手にとって、これはかなり珍しいことだ。伊藤はおそらく、自分がバイエルンで違いを生み出す選手になれるとはまだ信じていないのだろう」

　そのうえで「いずれにせよ、彼にはパフォーマンスで語ってもらうのが最善だろう」と締めくくった。

　伊藤はブンデスリーガで首位を走るビッグクラブで活躍を続け、定位置を確保できるか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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