「俺じゃわからんぐらい辛い思いをしてきたんやと思う」国立のピッチで今度は笑顔のエスパ高橋祐治に、乾貴士は「ほんまに凄いし、尊敬する!」

2025年02月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「こっから思いっきりサッカー楽しもう」

国立で東京Vに勝利。試合後に乾(33番)と高橋(3番)が“思い出の場所”で笑顔を見せる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 あれから約1年3か月が経ち、今では"ネタ"として笑えるのだろう。清水エスパルスの乾貴士が自身のインスタグラムを更新。チームメイトの高橋祐治を称えた。

 2023年12月2日に国立競技場で行なわれたJ1昇格プレーオフ決勝。レギュラーシーズンを4位で終えた清水は同3位の東京ヴェルディと対戦。63分にチアゴ・サンタナのゴールで先手を取り、1点リードで最終盤を迎えるが、高橋がボックス内のファウルでPKを献上。これを決められて1-1。引き分けの場合はリーグ戦の上位チームが勝者となるレギュレーションで、清水はJ1昇格を逃した。

 この悔しさをバネに、清水は24シーズンのJ2を制し、J1の舞台に戻ってきた。2月16日の開幕戦では東京Vと国立で相まみえ、北川航也の1点を守り抜き、1-0で勝利を収めた。

 あの時と同じ場所で、同じ相手をくだし、白星スタートを切った試合で、ベンチスタートだった高橋は85分に途中出場。しっかりとクローザー役を務めてみせる。試合後に秋葉忠宏監督は「今度は逃げ切ってみせる。同じ轍を踏まない、あの痛みから学んだ。並大抵の精神力じゃない」と高橋を労った。
【動画】乾が国立のピッチで笑顔の高橋を激写!
 そして乾は、かつて痛恨のファウルをした場所に立つ高橋の動画をインスタで公開し、次のように綴る。

「俺らの比じゃないぐらい批判を浴びて、俺じゃわからんぐらい辛い思いをしてきたんやと思う! でも、それでも立ち直ってここまできた祐治はほんまに凄いし、尊敬する!!」

 苦い思い出を完全に払拭した高橋。乾は「こっから思いっきりサッカー楽しもう」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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