猛攻イングランド、スロバキアの守備の壁を崩せず…2位で決勝トーナメントへ

2016年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

スタメンを6人入れ替えて躍動するも肝心のゴールは奪えず…。

圧倒的に攻めるもスロバキアの守備ブロックを崩せず、イングランドはウェールズに首位の座を明け渡した。 (C) Getty Images

 6月20日(現地時間)、EURO2016のグループステージで、イングランドとスロバキアの一戦はスコアレスドローに終わった。
 
 2節を終えて勝点4で首位のイングランドは、前節ウェールズ戦でゴールを挙げたヴァーディー、スターリッジを含め、6人の選手を新たにスタメン起用して、重要な最終節に臨んだ。
 
 試合は最初からイングランドが攻勢に立ち、5分には右SBのクラインからのクロスにヴァーディーがダイレクトで合わせて、早くもファーストシュートを放つ。8分にもペナルティエリア内でクライン、ヴァーディーが頭で繋ぎ、最後はスターリッジが詰めようとするが、DFが懸命に伸ばした足にブロックされた。
 
 さらに、12分には素早いパスワークからヴァーディーが後方に戻し、ララーナがシュートも枠外。そして17分、後方からの縦パスから、相手DFとのスプリント勝負に勝ったヴァーディーがGKコザーチクと1対1を迎えるも、シュートはセーブされる。
 
 32分、ヘンダーソンとのコンビネーションで右サイドを攻略したクラインがクロスを入れると、ララーナが決定的なダイレクトシュートを放つが、これもコザーチクの好セーブに遭う。44分にもヘンダーソンがフリーで得点機を得るも、強烈なシュートは相手DFの頭にはね返された。
 
 圧倒的なボールポゼッションでチャンスを作るイングランドに対し、スロバキアの攻撃といえば、7分のペチョフスキのミドル、そして数回のカウンターぐらいだったが、相手の帰陣の速さと厳しいチェックの前に、決定的なチャンスは得られなかった。
 
 後半もイングランドがボールを保持する展開となるが、52分、スロバキアの右からのクロスをCBスモーリングが胸トラップでGKハートに戻そうとしたところを、マクに割り込まれて、あわや失点のピンチを迎える。
 
 その直後、イングランドはクラインが右サイドを抜け出して惜しいシュートを放つが、スロバキアもすぐにカウンターからヴァイスがフィニッシュに持ち込むも、シュートは弱く、GKハートがキャッチした。
 
 チャンスを再三得ながらもモノにできないイングランドは、ルーニー、アリといった2戦目までの主力を次々に投入。61分には早速、ヘンダーソンからのクロスにアリが合わせるも、スロバキアCBのシュクルテルにクリアされた。
 
 高いラインを保つイングランドに対し、自陣深くで守備ブロックを形成するスロバキア。ペナルティエリア周辺で選手が激しく動き、長短nパスで相手の守備を崩そうとするイングランドに対し、スロバキアは最終ラインが粘り、身体を張ってラストパスやシュートを防ぐ。
 
 73分には後方からの縦パスに、走り込んだスターリッジが足を伸ばすがぎりぎり届かず、その1分後にはルーニーが強烈なシュートがシュクルテルにロッされる。さらにイングランドは81分に混戦から連続の得点機を迎え、83分にもルーニーが再びシュートも、ゴールを割れない。
 
 一方、スロバキアも時折カウンターを仕掛けたが、数的不利の状況で相手ゴールに近付けず、また疲労の色も濃くなり、残り時間では勝点1を守ることに全ての力を注ぐこととなった。
 
 イングランドは76分にケインを投入するも実らず、シュートのほとんどをスロバキアDF陣に"ぶつけ"続けた末に、スコアレスのまま終了時間を迎えた。
 
 同時刻開催の試合でウェールズがロシアに勝ったため、イングランドは2位でのグループステージ通過が決定。一方、スロバキアは勝点を4に伸ばし、決勝トーナメント進出に向け、他グループの結果を待つこととなった。
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