終了間際の物議を醸す判定に、指揮官は怒りを露にしている。

　２月12日に行われたチャンピオンズリーグ（CL）の決勝トーナメント・プレーオフ第１レグで、アタランタはクラブ・ブルージュに敵地で１－２と敗れた。アディショナルタイムにPKを献上。これを決められ、初戦を落としている。

　議論を呼んだのは、１－１のタイスコアで迎えた91分、イサク・ヒエンがグスタフ・ニルソンを倒したとされる場面だ。五分のボールを追って互いにやり合うなか、ヒエンの手がニルソンに当たったとの判定で、ホームチームにPKが与えられた。

　だが、接触がソフトだったこともあり、アタランタ陣営は猛抗議。VARチェックも入ったが、オンフィールドレビューをすることなく、主審の判定が支持される。結局、ニルソンが自らPKを決めてブルージュが勝ち越している。

　イタリア紙『Gazztta dello Sport』によると、元ブルージュでもあるアタランタのMFシャルル・デ・ケテラーレは、「主審はとても傲慢だった」と批判した。

「あれがPKか、100人に聞いても、誰もイエスと言わないだろう。非常に奇妙な笛だった」
【画像】物議を醸したPKシーン

　ジャンピエロ・ガスペリーニ監督は「今ではみんな、ファウルに対する考えが完全に異なる。ハンドが問題をつくっているが、本当に難しいときがあるよ」と話している。

「真の悲劇はコンタクトプレーだ。選手の大半は怒鳴り、わめき、誰もがくすねようとする。誰が今の方向に導いたか知らないが、わずかな人だというのは確かだ。まったくサッカーのプレーと関係がない。私はもうルールが分からない。ヒエンは触れたと言う人もいるだろう。だが今じゃ、選手たちの主張も含むすべてと判定が違っている。長年にわたったのとは違うスポーツになった」

　ブルージュが好ゲームをしたことは変わらない。Gazztta dello Sport紙も「勝利にふさわしかったチームがあるなら、それはブルージュだった」と伝えている。それでも、ベスト16進出がかかる大事な試合の終了間際の判定とあり、アタランタ陣営の怒りは相当だ。

　アタランタは18日、ホームでのセカンドレグで雪辱を果たそうと意気込んでいるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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