三笘薫がこの冬、サウジアラビアからの誘いに応じず、ブライトンに残ったのは周知のとおりだ。

　報道によると、クリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスルが、ブライトンに２度にわたって三笘獲得のオファーを出したと報じた。その金額は、9000万ユーロ（約153億円）超という巨額にのぼったという。だが、移籍は実現しなかった。

　金銭面でいえば、ブライトンにとって破格の条件だった。選手にも好待遇が用意されていたことは想像にかたくない。それでも、ブライトンはシーズン半ばの放出に踏み切らなかった。三笘もオイルマネーよりプレミアリーグで戦い続けることを選んだ。
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　ファビアン・ヒュルツェラー監督は、クラブと選手の双方に"ウィンウィン"な結果とみているようだ。『SussexWorld』によると、「（三笘がブライトンの選手であることを）喜んでいるよ」と話している。

「だが、彼もブライトンでプレーすることに喜んでいると思う。我々から何を得ることができ、ここで自分が成長できるということを知っているからだ」

「彼は初日からコミットメントを示してきた。そのオファーに耳を傾けるようにとクラブに求めたことはなかった。だから、我々はピッチ上とピッチの脇で素晴らしいリアクションを見せたんだ」

　三笘は２月８日、FAカップ４回戦でチェルシーを相手に決勝点をあげ、強豪撃破に貢献。巧みなゴールで存在感を見せつけた。ブライトンも売却しなかった決断に満足しているだろう。三笘とクラブは、どこまでその価値を高められるか。残りのシーズンでのパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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