今年３月に再開する北中米ワールドカップ・アジア最終予選は６節までが終了。グループCは、５勝１分けで勝点16の日本が２位のオーストラリアに９ポイント差をつけて首位を独走している。

　対照的に、大苦戦を強いられているのが、森保ジャパンの最大のライバルになると思われていたサウジアラビアだ。ここまでわずか１勝、３分け２敗の勝点６で４位に留まっている。

　そんななか、同組のオーストラリアのメディア『ROAR』は、最終予選の特集記事の中で、「サウジのメディアや国民は、サウジ・プロリーグの新しいスーパースターの獲得の優秀性と地元選手への好影響を絶えず高く評価していたが、2024年の最後の数か月はそうではないことを示した」と厳しく批評している。

「ワールドカップ予選グループではわずか６ポイントで４位に留まり、その後のガルフカップでは数的優位だったにもかかわらずオマーンに敗れるという惨めな結果となり、サウジアラビアにとってすべてがひっくり返ってしまった。カタール・ワールドカップでの驚異的な活躍から２年が経ち、今や後退している」

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　同メディアは「サウジアラビアは（最終予選参加の）18チーム中最悪の、わずか３ゴールしか挙げていない。国内の多くの有利な条件にもかかわらず、ホームで日本に、アウェーでインドネシアに２度も衝撃的な敗北を喫し、打ちのめされた。インドネシアとバーレーンのホーム戦で２度のPKでゴールを奪えなかったサレム・アル・ドサリの期待外れのパフォーマンスは、多くの問題の始まりだった」と指摘している。

　そして、「惨劇の結果、ロベルト・マンチーニ監督は解任され、カタール・ワールドカップのアルゼンチン戦でサウジアラビアを有名な２－１の逆転勝利に導いたエルベ・ルナールがチームの士気を高めるために再任された。だが、フランス人指揮官は、対戦相手がすでに動き始め、彼の戦略を無効化していることに気づいた」とし、こう糾弾している。

「アウェーでのインドネシア戦での衝撃的な敗北、そしてガルフカップでのバーレーンとオマーン戦での屈辱は、チームの不安定さと苦境、そして、ルナールの答えを見つけられない無能さを浮き彫りにしている」

　予選敗退も現実味を帯びるサウジアラビアは３月にホームで中国、そしてアウェーで日本と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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