三笘薫に１ゴール１アシストを許し、１－３で敗れた１月19日のブライトン戦後だった。エリク・テン・ハーフの解任を受け、昨年11月からマンチェスター・ユナイテッドを率いているルベン・アモリム監督は、こう言い放った。

「今のマンチェスター・ユナイテッドは、クラブ史上最悪のチームかもしれない」

　思うように勝ち星を積み上げられず、プレミアリーグ13位に低迷。名門らしからぬ苦しい現状を端的に表現した格好だ。

　この発言は世界中で大々的に取り上げられ、大きな話題になるなか、ユナイテッドの主将ブルーノ・フェルナンデスが反応。英紙『Mirror』によれば、30歳のポルトガル代表MFは、「このクラブでプレーするためには、プレッシャーが必要なのは現実だ」と訴えた。

「全ての試合、全ての瞬間を、クラブを本来の位置に戻すための新たなチャンスだと感じなければならない。残念ながら、今シーズンは浮き沈みが激しすぎる。僕らがやらなければならないのは、パンチを受けてダウンするたびに、立ち上がってパンチをやり返すことだ。

『最悪のチーム』というのは、置かれている立場について言っているんだ。リーグの順位を見れば、我々がいる位置は最悪だ。長い間、クラブの居場所ではない立場にいる。しかし、それを受け入れ、自分たちをもっと大きなもの、もっと高い位置へと押し上げる必要があると理解しなければならない」
【動画】三笘薫がマンU相手に圧巻の１ゴール１アシスト　

　B・フェルナンデスはまた、同胞の指揮官の言葉を、より良いプレーをするための発奮材料として受け止めたと伝えた。

「正直、僕個人としては、監督がチームについて特定のことを言うのを聞きたくないから、それは僕を奮い立たせてくれる。もっとも、彼が激怒しているのは間違いない。僕はポルトガル人だから、すぐに血の気が引くことは知っている。ただ、その瞬間だけなんだ。監督は結果に左右されるものだし、時には選手にこういう言葉を掛ける必要がある」

　かつてプレミアリーグを席巻したレッドデビルズは、１日も早く最悪の状態から抜け出し、いるべき場所に戻れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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