新潟と契約満了、自分を見つめ直し、やりたいことが明確に。35歳FW鈴木孝司が現役生活にピリオド「新たな一歩を踏み出そうと思います」

2025年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「次はサッカーに恩返しをします! また会いましょう」

新潟が鈴木の現役引退を発表。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 アルビレックス新潟は1月21日、鈴木孝司が2024シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 町田、琉球、C大阪、そして新潟で活躍してきた35歳のFWは、新潟の公式サイトで引退を報告し、そのキャリアを振り返る。

「兄と夢中でボールを追いかけてきた幼少期から、初声ジュニア、横浜F・マリノスジュニアユース、桐光学園、法政大学と、関わってくださったすべての方のおかげで、プロサッカー選手になることができました。

 このまま自分は、ずっとこのチームでプレーするんだと思えたFC町田ゼルビアでの7年間。自分にサッカーを楽しむ気持ちと自信を取り戻させてくれたFC琉球。30歳という年齢で、J1でプレーする夢を叶えてくれたセレッソ大阪。プロサッカー選手になってよかったと思わせてくれたアルビレックス新潟。

 出会い、指導してくださった監督やスタッフ、仲間たち、そして、支えてくれたサポーターの皆様のおかげで、夢のようなプロ生活を過ごすことができました」

 多くの人の支えがあり、今の自分がある。

「そして、自分の進む道をいつも温かく見守ってくれた両親、サッカーの楽しさを教えてくれた兄、どんな経験も最高の結果につながっていると言い続け、支えてくれた妻。パワーの源のそうちゃん。家族の存在にどれだけ救われたか計り知れません。ありがとう」
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 スパイクを脱ぐ。その理由は?

「新潟との契約が満了となり、自分の今後を見つめ直す期間となりました。指導者のライセンスを取得する中で、自分がやりたいことが明確に見えてきました。それでも、ピッチを離れるという決断は簡単ではありませんでした。自分はまだまだプレーできるという気持ちが残っていたのも事実で、答えを出すまでに長い時間を要しました。自分が進む次の道を気にかけてくださっていた皆様、お待たせして申し訳ございません!! 新たな一歩を踏み出そうと思います」

 最後にもう一度、感謝の気持ちを伝える。

「決して順風満帆で華やかな選手人生ではありませんでした。大怪我もありましたし、トライアウトも経験しました。『這い上がる』、そんな気持ちで毎日必死でした。そんな自分が35歳までJ1という舞台でプレーすることができたのは、関わってくださったすべての方々のお陰だと、心から思っています。この場をお借りして、感謝を申し上げます。次はサッカーに恩返しをします! また会いましょう。本当にありがとうございました」

 なお、鈴木は2月1日より、横浜F・マリノスのスクールコーチに就任することが決定している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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