「衝撃でしたね。上手すぎて」「本当に難しい決断だったと思う」引退した柿谷曜一朗を元同僚2人が語る! なぜジーニアスなのか

2025年01月20日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「あれは多分誰にもできないです」

引退を発表した柿谷(中央)について語ってくれた杉本(左)と豊川(右)。写真:福冨倖希/(C)SOCCER DIGEST

 徳島ヴォルティスは1月18日、柿谷曜一朗の2024年シーズン限りでの現役引退を発表した。

 卓越したサッカーセンスで、付いた愛称は「ジーニアス」。日本代表でも活躍した天才の幕引きを惜しむ声が殺到している。

 かつてのチームメイトたちは、35歳での引退をどう捉えているのか。そして一体、柿谷はどんな存在だったのか。発表翌日の19日、RB大宮アルディージャの沖縄キャンプを取材した際、セレッソ大阪での共闘経験を持つ2人から話を聞いた。

 まずは、柿谷と同じくC大阪のアカデミー出身でもある杉本健勇だ。自身から見て3歳上の先輩は「本当にちっちゃい時から一緒のチームでやって、みんなが本当に目標というか、憧れる選手だった」ようだ。

「年も近いですし。そういう選手が辞めるって、僕は発表する何週間か前に連絡は取っていたので、分かっていたんですけど、非常に寂しいというか。でも本当に難しい決断だったと思います。僕はそれを尊重して、曜一朗君は俺たちがもっとこっから活躍することを願ってくれていると思うので、彼の分というか、しっかり楽しんでプレーしているところをまた見てほしいなと思います」
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 続いて豊川雄太。今季に京都サンガF.C.から加入した大宮の新10番は、一緒にプレーした2020年を振り返り、強烈なインパクトを伝えてくれた。

「めちゃくちゃ上手かったので、ちょっと衝撃でしたね。上手すぎて。トラップとか、そんなシュート打つんか!みたいな。見てて衝撃でしたね」

 見ても真似できないよね?と振られれば、「できないっす」と即答だ。

「あれは多分誰にもできないです。学んだっていうか...動き出しとかやっぱ相当上手くて、そこは見てて参考になる部分が多かったです」

 柿谷に憧れ、衝撃を受けた元セレッソ戦士は、大宮を2年連続で昇格させ、J1に導けるか。杉本は「去年、本当に下からみんなで這い上がってきて、もっともっと上を目ざしてるし、全く満足できていないので、J1の頂点を取る、そこを目標にコツコツと頑張ってやっていきたい」と力強く誓った。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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