１年目のイタリアでの成長ぶり、そして22歳という若さもあり、パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶の市場価値は高まるばかりだ。

　加入当初こそ、飛び出し時のミスで失点を招き、セリエA第３節ナポリ戦では退場になるなど、批判も浴びせられていた鈴木。だが、ファビオ・ペッキア監督の信頼は変わらず、不動の守護神としてゴールマウスを守り続けている。

　そして鈴木は守備の国で着実に成長。１月14日には、パルマのファンが選ぶ12月のチーム月間MVPに選出されたことがクラブから発表された。

　当然、鈴木への注目度は高まっている。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された１月５日の第19節トリノ戦では、マンチェスター・シティのスカウトがプレーを視察していたという。ほかにも、バイエルンやアーセナルといった世界的強豪が鈴木に注目していると言われているところだ。

　ただ、日本時代から鈴木に目をつけていたのがマンチェスター・ユナイテッドだ。アンドレ・オナナの評価が今ひとつのなか、"赤い悪魔"は再び鈴木への関心を強めているとも噂されている。
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　英『talkSPORT』は１月14日、「ユナイテッドは4000万ポンド（約80億円）と評価されるスズキを狙っているクラブのひとつ。２年前にそれを大きく下回る額で獲得するチャンスを逃した」と報じた。

　セリエAで残留を争うパルマが、この冬に鈴木を手放すことはないだろう。ただ、クラブが降格を回避できるかどうかで、夏の去就が注目されることは疑いない。残留を果たしても、パルマ経営陣が大きなキャピタルゲインを優先する可能性もある。

　１年でベルギーからイタリアにステップアップした鈴木が、再び１年でさらなる飛躍を遂げることはあるのか。さらなる成長が期待されるなか、若き守護神の今後に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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