“日本一のキャプテン”石井陽が涙。前橋育英一丸で成し遂げた優勝。今後に向けては――「自分の夢をしっかり叶えていきたい」【選手権】

2025年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームのみんなが助けてくれて、ここまで連れてきてくれた」

こぶしを突き上げ、喜びを爆発させた石井陽。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 1月13日に第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦が国立競技場で開催され、前橋育英(群馬)と流経大柏(千葉)が激突。2017年度のファイナルの再戦となったなか、1-1で突入したPK戦の末に、前橋育英が7年前に続いて大一番を制し、2度目の優勝を果たした。

 上州のタイガー軍団は、開始12分でJ2富山内定の亀田歩夢に個人技で先制を許すも、31分に反撃。右サイドで粘った黒沢佑晟のクロスから、柴野快仁がヘッドで叩き込み、前半のうちに同点に追いつく。

 その後、勝ち越し点は奪えなかったものの、10分ハーフの延長戦を含め、結束した守備で相手に2点目も与えず。5万8347人の観客の前で粘り強く戦い抜き、最終的に10人目までもつれ込んだPK戦をモノにした。
【動画】PK戦で2本ストップ! 前橋育英の守護神・藤原優希のスーパーセーブ!
 主将の石井陽は、試合後のヒーローインタビューで、アナウンサーから「日本一のキャプテンにお越しいただきました」「全国3800校の頂点です」と伝えられると、涙ながらに感謝の想いを口にした。

「チームのみんなが助けてくれて、ここまで連れてきてくれたので、本当にチームのみんなに感謝しています。本当に苦しい時期が多くて、選手権大会中も自分も上手くいかないことだったり、チームとしても上手くいかないことがあって、それでもチームで乗り越えてきて、この結果が出たので、本当に嬉しいです」

 スタンド3階まで観客でびっしり埋まった。「こういう場でプレーできることを感謝して、誇りに思って自分のプレーを出しました」と伝えた日本一のキャプテンは、最後に「まだまだサッカーを続けていくので、自分の夢をしっかり叶えていきたい」と力強く宣言した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】応援団、チア、吹奏楽部。高校サッカー選手権 青春の一コマ、スタンドから熱い声援を送る頼もしい仲間たち!

【画像】高校サッカーを盛り上げる「20代目応援マネージャー」は、16歳の現役高校2年生!月島琉衣さんが笑顔で就任発表!
 

次ページ【動画】PK戦で2本ストップ! 前橋育英の守護神・藤原優希のスーパーセーブ!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事