「1点とって、あっちが崩れた」
前橋育英に敗れた東福岡だが、素晴らしい戦いを見せてくれた。写真:滝川敏之
[高校選手権・準決勝]前橋育英(群馬)3−1東福岡(福岡)/1月11日/国立競技場
2025年1月11日、国立競技場で準決勝が開催された。その第1試合で顔を合わせたのが、東福岡と前橋育英だ。ベスト4に勝ち上がるまでいずれも接戦を制した両校の対戦となった。
立ち上がりから果敢なプレッシングで主導権を握ろうとしたのが東福岡だ。最前線から圧力をかけつつ、ボールを奪えばサイドを起点に攻撃を仕掛け、前半11分には幸先よく先制した。右サイドを駆け抜けた塩﨑響からの鋭いクロスを、ゴール前で首尾よく合わせた伊波樹生のゴールでリードを奪ったのだ。
前半に限れば、組織として連動していたのは明らかに東福岡のほうだった。コンパクトな陣形(4-2-3-1システム)を保ちつつ、強固な守備網を張る。一人ひとりの寄せがとにかく早く、エリア内にボールを蹴り込まれてもCB大坪聖央らが抜群の対応でピンチの芽を摘み取るなど、前半の東福岡はまさに鉄壁だった。
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2025年1月11日、国立競技場で準決勝が開催された。その第1試合で顔を合わせたのが、東福岡と前橋育英だ。ベスト4に勝ち上がるまでいずれも接戦を制した両校の対戦となった。
立ち上がりから果敢なプレッシングで主導権を握ろうとしたのが東福岡だ。最前線から圧力をかけつつ、ボールを奪えばサイドを起点に攻撃を仕掛け、前半11分には幸先よく先制した。右サイドを駆け抜けた塩﨑響からの鋭いクロスを、ゴール前で首尾よく合わせた伊波樹生のゴールでリードを奪ったのだ。
前半に限れば、組織として連動していたのは明らかに東福岡のほうだった。コンパクトな陣形(4-2-3-1システム)を保ちつつ、強固な守備網を張る。一人ひとりの寄せがとにかく早く、エリア内にボールを蹴り込まれてもCB大坪聖央らが抜群の対応でピンチの芽を摘み取るなど、前半の東福岡はまさに鉄壁だった。
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しかし後半、ゲームの流れは一変する。選手ふたりを入れ替え(平林尊琉→白井誠也、牧野奨→柴野快仁)、ボランチで先発出場した竹ノ谷優凌駕を左サイドバックに移行するなどした前橋育英が、新たな布陣で反撃に出たのだ。
後半3分、素早い寄せで相手のミスを誘った佐藤がそのこぼれ球を自らゴール前に持ち込んで左足で同点弾を叩き込むと、その6分後、オノノジュ慶吏のチャンスメイクから今度は右足で華麗なシュートを決める。さらに後半13分には途中出場の白井が、躍動感溢れるドリブル突破からオノノジュを経由して最後は右足でチームの3点目を挙げた。
抑え込まれた前半の鬱憤を晴らすかのようなアタックで東福岡を撃沈。後半一気に爆発した前橋育英がこのまま3-1で勝利を収めた。
この日2ゴールの佐藤に勝因を訊くと、次のように答えてくれた。
「1点とって、あっちが崩れたのが大きかったと思います。向こうは(準々決勝まで)無失点だったのでちょっとした動揺があったのかなと」
ピッチ上で福岡の動揺は感じられたのか。佐藤の感覚はこうだった。
「焦っていて、守備がちょっとずつ合わなくなった印象がありました」
前半と後半でまるで別チーム。今大会初失点で動揺し、脆くも崩れた東福岡はサッカーの恐ろしさを改めて体感したかもしれない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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後半3分、素早い寄せで相手のミスを誘った佐藤がそのこぼれ球を自らゴール前に持ち込んで左足で同点弾を叩き込むと、その6分後、オノノジュ慶吏のチャンスメイクから今度は右足で華麗なシュートを決める。さらに後半13分には途中出場の白井が、躍動感溢れるドリブル突破からオノノジュを経由して最後は右足でチームの3点目を挙げた。
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この日2ゴールの佐藤に勝因を訊くと、次のように答えてくれた。
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ピッチ上で福岡の動揺は感じられたのか。佐藤の感覚はこうだった。
「焦っていて、守備がちょっとずつ合わなくなった印象がありました」
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