「納得がいかない」との声も。三笘薫は2戦連続スタメン落ちをどう受け止めたのか。取材記者に語った胸中「結果を出せる選手が出るべきだと…」【現地発】

2025年01月07日 松澤浩三

アーセナルと1-1のドロー

アーセナル戦で62分からピッチに立った三笘。(C) Getty Images

 リーグ2位の強豪アーセナルをホームに迎えたブライトンの2025年初戦。1-1で終えたこの試合で、三笘薫は昨年の最終戦のアストン・ビラ戦に続いてスターティングメンバーから外れた。

 2戦連続先発落ちは今季初だったが、62分から途中出場した三笘は試合後、監督からの説明は特になかったと明かした。一方で、「前節でシモン(・アディングラ)も点を決めましたし、すごくいい競争の中でやってるので、これからより結果を出さないといけないかなと思います」と続けている。

 試合開始前の時点で、11月23日のボーンマス戦を最後にブライトンは7戦連続勝ち星から見放されていた。この状況を鑑みて、ファビアン・ヒュルツェラー監督はチームに何か変化が必要だと感じていたのは確実だ。

 今シーズン、三笘と同様に攻撃陣の一角として主力を担ってきたジョルジニオ・リュテールも直近3試合はサブで起用されているが、このことからも、指揮官がチーム内での競争意識を高めて現状を打破したいと考えているのは明らか。

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 アーセナル戦後の記者会見では、日本人記者に三笘が連続ベンチスタートになった理由を問われ、ヒュルツェラー監督は次のように答えている。

「我々のスカッドは大きく、このスカッドにはビッグポテンシャルがある。前半戦のカオルは多くの試合でプレーし、長距離の移動を伴う日本代表でもプレーした。彼は少し疲れているようだ。しかしピッチに送り込まれれば、特大なインパクトを残してくれる。チームにおいて特別なプレーヤーで、ベストプレーヤーの一人。だから彼の先発復帰も間近だろう」

 そして「チーム内の競争は良いことだし、チームにいる全員がトレーニングからベストを尽くさなければ試合でもプレーできないということも認識できたはずだ」と続けた。

 とはいえ、三笘は前節のアストン・ビラ戦で好パフォーマンスを見せ、チームに勝点1をもたらす原動力だった。それだけに、アーセナル戦前のスタメン発表を受け、一部のブライトンサポーターはソーシャルメディア上で「納得がいかない」という声も聞かれていた。
 

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