ちょうど1年前に涙した等々力で――明秀日立GKが帝京撃破に導く大仕事!「PKになったらなったで俺が止めればいい」【選手権】

2025年01月02日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「見せ場だなとは若干思っていました」

見事なセーブを見せた重松陽。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権3回戦]明秀日立(茨城)1(PK5-4)1 帝京(東京B)/1月2日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 明秀日立はスコアレスで折り返して迎えた後半1分に、柴田健成(3年)が渾身の左足シュートで先制点を奪う。しかし、終盤に土屋裕豊(3年)に同点弾を奪われ、1-1でPK戦にもつれ込む。

 すると、絶対的守護神が大仕事をやってのける。キャプテンマークを託された重松陽(3年)は、相手の2人目のキックのコースを完璧に読み、ストップ。その手で2017年度に打ち立てた過去最高成績に並ぶ、ベスト8進出に導いてみせた。

 殊勲の背番号1は試合後、「去年同じ光景をここで見て、その時は涙を流した」と口に。そう、ちょうど1年前、同じ選手権3回戦、同じ等々力で近江と対戦した際は、1-1で突入したPK戦を落とし、敗退を余儀なくされたのだ。
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 当時12番を付けてゴールを守っていた重松は、1本も止られなかったが、今回は見事に勝利の立役者となった。発言の頼もしさも増した印象だ。

「先制できて、そのまま終わるのが理想だったけど、別にPKになったらなったで俺が止めればいいかなって感じのスタンス。(PK戦になった瞬間は)見せ場だなとは若干思っていました。PK戦は守ってるキーパーが勝たせられるか」

 明秀日立史上初の4強入りまであと1勝。ただ重松はあくまで冷静だ。「学校の歴史とかもありますけど、自分たちの気持ちが一番大事。目の前の相手に負けたくない思いを表現することで、結果はついてくる」と静かに闘志を込めた。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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