「今年はブーイングはないですかね?」ガンバ主将・宇佐美貴史がスピーチで流石の掴み。ポヤトス体制2年目で躍進「ないかな。冗談です」

2024年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここ数年で一番、最後の挨拶がしやすい」

ユーモアを交え、サポーターに感謝の言葉を伝えた宇佐美。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 12月8日にJ1最終節が開催され、4位のガンバ大阪は2位のサンフレッチェ広島とホームで対戦。坂本一彩の2発と中谷進之介の得点で、3-1の快勝を収め、リーグ戦4連勝で締め括った。

 G大阪は2020年にJ1で2位に入るも、以降は13位、15位、16位と低迷。ただ、スペイン人指揮官ダニエル・ポヤトスが率いて2年目の今季は、大きく順位を上げ、天皇杯でも決勝まで進み、タイトル獲得まであと一歩に迫った。

 それだけに、試合後のセレモニーの際、パナソニックスタジアム吹田は温かい雰囲気に包まれた。

 ヴィッセル神戸に0-1で敗れた天皇杯の決勝の直前に負傷してしまい、スーツでサポーターの前に姿を見せた宇佐美貴史は、「ここ数年で一番、最後の挨拶がしやすい環境を整えてくれてありがとうございます。今年はブーイングはないですかね?ないかな。冗談です」と笑みを浮かべた。
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 流石の掴みでさらに場を温めた32歳のキャプテンはそのうえで、「今年のチームのキーワードとして、『熱量』という言葉が自然に生まれた」と伝え、チーム一丸での熱い戦いをこう振り返った。

「『熱量の部分だけは負けないように』と常々全員で言い合ってきました。そこにプラスして、ポヤトス監督の『頭ではなく心で戦うんだ』って言葉をもらって、心で戦ってきたつもりです。そのなかで、あと一歩届かなかったタイトルだったり、リーグも良い結果で(7位以上の)目標は達成できましたけど、このチームならもっと上に行けたんじゃないかなと。悔しい思いは全員抱えていると思います。 

 来シーズンも引き続き、頭ではなく心を熱く燃やして戦える集団になっていきます。今シーズンのような熱いサポートを来シーズンもしていただきたいです。そうすれば皆さんに最高の景色を見せられると思います。見せられるように来年、本当に頑張ります」

 J1連覇を果たし、天皇杯と合わせて2冠を達成した神戸との勝点差は6。着実に進化するポヤトス・ガンバはより熱いハートで、その差を埋められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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