【コパ・アメリカ】メッシ、後半途中出場でハットトリック! 主役が格の違いを見せ付ける

2016年06月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンチでも、ピッチサイドでも、そしてピッチ上でも主役!

62分からの出場で、いきなり得点ランキングのトップに立ったメッシ。期待以上のものを見せた。写真は鮮やかなFKでの2点目。 (C) Getty Images

 6月10日(現地時間)、コパ・アメリカ・センテナリオはグループステージの2試合が行なわれ、アルゼンチンは5-0でパナマを下して、大会2勝目を挙げた。
 
 前節のチリ戦をベンチで過ごしたリオネル・メッシは、このパナマ戦での復帰が濃厚とされていたが、スタメンからは外れた。
 
 試合は、地力で勝るアルゼンチンが多くの時間でボールを持つものの、パナマも積極的に仕掛けて、チャンスも作った。
 
 均衡が破れたのは7分。アンヘル・ディ・マリアのFKを、CBニコラス・オタメンディが頭で合わせ、パナマ・ゴールを破った。
 
 パナマにとって痛かったのは、31分にアニバル・ゴドイが2度目の警告を受けて退場となったこと。数的不利まで抱えてしまっては、格上に対抗することは不可能だった。一方のアルゼンチンは、ディ・マリアが足を痛め、41分でベンチに退いている。
 
 試合は1-0のまま後半に突入。しばらくしてメッシがアップを始めると、シカゴのソルジャーフィールドは大いに湧き立つ。そして62分、アウグスト・フェルナンデスに代わって、ついに"真打ち"が大歓声を浴びながら登場した。
 
 怪我明けの背番号10は、いきなり結果を出す。68分、相手DFのクリアがゴンサロ・イグアインに当たって目の前に転がってきたボールを、難なくパナマ・ゴールに叩き込んだ。
 
 その10分後には、美技で魅せた。ペナルティエリア右手前の位置で得たFK、彼の左足から放たれたボールは、曲線を描いてゴール右隅に突き刺さったのだ。
 
 さらに87分、マルコス・ロホのパスを受けてゴール前に迫り、寄ってきた相手DFを巧みなステップでかわしてゴール左隅へ。出場から25分間でハットトリックを達成してしまった。
 
 その後、90分にメッシのFKから、ロホが中央に折り返すと、最後はセルヒオ・アグエロが頭で詰めてダメ押し。アルゼンチンは大量5点を奪って勝点を6とし、グループDの2位以内を確定させた。
 
 それにしても、さすがはメッシ。チリ戦ではベンチに座りながらも最大の注目を集め、今回はウォーミングアップで観客を沸かし、ピッチに立つとその技で見る者を魅了し、期待以上の結果を残した。大会一のスターは、どこにいても"主役"である。
 
◇コパ・アメリカ・センテナリオ
グループステージ(6/10)結果&順位
チリ 2-ボリビア
得点:チ=アルトゥーロ・ビダル(46分・100分) ボ=ジャスマニ・カンポス
アルゼンチン 5-パナマ
得点:オタメンディ(7分)、メッシ(68分・78分・87分)、アグエロ(90分)
順位:1位アルゼンチン(勝点6)、2位チリ(勝点3)3位パナマ(勝点3)、4位ボリビア(勝点0)

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