【熊本】74日ぶりの勝利から一夜明け、勝ちへの想い強固に。園田「やっぱり勝たないと面白くない」

2016年06月09日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

「勝つことで熊本自体が盛り上がっていくんだというのを、久しぶりの勝利で実感した」(園田)

味方を鼓舞しながら最終ラインを束ねる園田。コンディションは良好で、リーグ中断前と変わらぬ安定した守備力を取り戻しつつある。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 6月8日に行なわれたJ2・17節の金沢戦で、震災によるリーグ戦中断から再開後、初勝利を挙げた熊本は、一夜明けて主力組は軽めのメニューを消化。CBの一角でフル出場した園田拓也は、さらに白星を積み重ねていく決意を示した。
 
 震災の影響で鳥栖のベストアメニティでホームゲームを行なった熊本は、開始早々に平繁龍一が挙げた先制点を皮切りに、今季最多の5得点を記録。3月26日の長崎戦以来74日ぶりの勝利を掴み、鳥栖まで駆けつけたサポーターとともに歓喜に沸いた。
 
 ディフェンスリーダーとして、最終ラインを統率した園田は、「一人ひとり勝ちたい気持ちを持って戦っていたんですけど、結果に結びつかなかった。もがき苦しみましたけど、やっと1勝できた」と安堵の表情。
 
 続けて、「やっぱり勝たないと面白くないし、勝つことで熊本自体が盛り上がっていくんだろうなというのは、久しぶりの勝利で実感しました」と、あらためて勝利の重要性を説いた。
 
 待望の1勝で「今日の試合を始まりにして継続していきたい」(清武功暉)と思いをひとつにした チームは、被災で苦しむ熊本県民へ希望や元気を与える存在となるべく、さらなる勝利を奪うべく突き進む。
 
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
 
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