「見ている人たちが面白かったかは分からないけど…」神戸33歳MF扇原貴宏が思う、天皇杯決勝の勝因「この勢いのまま突っ走りたい」

2024年11月23日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

エース大迫も「全体的に重い感じの試合だった」

タイムアップの瞬間、井手口と喜びを分かち合った扇原(6番)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 11月23日に開催された天皇杯の決勝で、ヴィッセル神戸はガンバ大阪と国立競技場で対戦。64分に宮代大聖が奪ったゴールで、同大会のファイナルでは71年ぶりの関西ダービーを1-0で制し、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 エースの大迫勇也は「全体的に重い感じの試合だった」と口にしたように、チャンスは決して多くなかった。それでも後半中盤に、繋いで繋いで1点をもぎ取った。チーム一丸で戦い、しっかりと勝ち切るところに神戸の強さがある。

 中盤の底で奮闘した経験豊富な33歳、扇原貴宏も率直にこう振り返った。

「内容的には良くなかった。本当に我慢比べで勝った感じ。前半は特に自分たちがやりたいことができなかったけど、しっかりと耐えて、後半にチャンスは来る、『前に行く回数を増やそう』と話していたので、やっぱりそういう個々の特長が出た得点シーンだったと思う。

 前線に特長がある選手がいるので、そういう選手たちに数多くボールを入れるのは自分たちのサッカー。後ろはしっかりと我慢しながら。見ている人たちが面白かったかどうかは分からないけど、勝つか、負けるかでは全然違うので、しっかりこういう決勝の舞台で勝てたのはやっぱり、チームの力強さかなと思う」
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 今季は残り4試合。勝点3差で首位に立つJ1、リーグステージ段階のアジア・チャンピオンズリーグエリートを2試合ずつ戦う。天皇杯制覇を弾みに、扇原は一気に駆け抜ける覚悟だ。

「(代表ウィークによる)中断が結構長くて、(J)リーグの前にこうやって天皇杯決勝を挟めたのは自分たちにとってすごくポジティブ。中2日でACLもあるけど、この勢いのままシーズン最後まで突っ走りたい」

 ヴィッセルはラスト5試合を全勝で締め括り、より高みに到達できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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