勝て勝て勝て、ホームやぞ! A代表初の吹田Sでハリルが求める勝利への執着心

2016年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「負けた時はトレーニングでもガッカリしてほしい」

選手たちに「勝つ文化」を植え付けていくというハリルホジッチ監督。FIFAランクでは格上のボスニア・ヘルツェゴビナ相手にいかなる戦いを見せるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンカップ]日本代表-ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
6月7日/市立吹田サッカースタジアム
 
 日本代表は6月5日、同7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向けて、会場となる市立吹田サッカースタジアムで公式練習を行なった。練習に先立って行なわれた公式会見では、ハリルホジッチ監督が「勝利」への執着心を選手たちに求めた。
 
 2014年のブラジル・ワールドカップでは、指揮官としてアルジェリア代表を率いて、優勝したドイツをあと一歩のところまで追い詰めた。しかし、勝てなかった。その差をハリルホジッチ監督はこう語った。
「強豪国は難しい状況でもゲームをコントロールできる。例えば、ワールドカップで対戦したドイツにも難しい時間帯が来た。選手がパニックに陥った時間もあった。(アルジェリアが)もう少しで勝つところまでいったが、勝利はできなかった。強豪国は、そういった難しい状況下を管理、コントロールできると思っている」
 
 そんな勝者のメンタリティを植え付けるべく、指揮官は普段から選手たちの意識にある働きかけを行なっているという。
「トレーニング中も負けた時に冗談を言っている選手がいたので注意した。『なぜ君は勝っていないんだ? 負けた時はトレーニングであってもガッカリしてくれ』と。フットテニスやミニゲームでも、負けそうな選手を捕まえてはすぐに言っている。ちょっとしたトレーニングでも、メッセージは『勝て勝て勝て』だ」
 
 指揮官が選手たちに求めるのは、強烈な勝利への執着心だ。チームスピリットとして、「つねに『勝つ』という言葉が存在していなければいけない」とも言うハリルホジッチ監督。
 
 ローマのゼコら主役級のタレントを欠くボスニアだが、FIFAランクでは53位の日本を大きく上回る20位の格上だ。ブルガリア戦同様の大勝が望める楽な相手ではないが、日本代表戦は初開催となる市立吹田サッカースタジアムで、勝者のメンタリティをさらに深く浸透させる勝利が欲しい。
 
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