0-2で敗れた湘南戦での東京V見木友哉の痛恨のワンプレー。「人に頼らないで自分で打開しなくちゃ…」悔いた失点場面

2024年10月07日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

攻撃を活性化させるなかでの連係ミス

後半スタートから出場した見木。チームを勝利に導くことはできなかったが、攻撃にリズムを生んだ。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第33節]東京V 0-2 湘南/10月6日/味の素スタジアム

「自分のなかではスルーをして、3人目(の動き)で山見(大登)からパスをもらおうと思ったんですけど、結果的にああやって取られて失点に繋がってしまった。そこは(プレーの)選択に悔いが残ります」

 そう振り返ったのは、東京ヴェルディの見木友哉である。

 東京Vは10月6日、J1第33節で湘南ベルマーレとホームで対戦。32分に先制ゴールを奪われると、51分にも失点し、0-2で敗れた。

 7試合ぶりの黒星となった一戦で、後半スタートからシャドーに入った見木が悔やんだのは、2失点目の場面だ。

 東京Vが右サイドから攻撃を仕掛けていたなか、バイタルエリアに走り込んだ見木は中央やや後方でフリーだった山見の位置を確認すると、右ウイングバックの宮原和也からのマイナスのパスをスルーする。

 しかし、見木と山見の連係が合わず、ズレたボールを湘南の小野瀬康介にカットされる。そしてそのままカウンターを食らい、最後は鈴木章斗にシュートを叩き込まれた。
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 前半は湘南に押し込まれる展開が続いた東京Vは、先制されたあとも流れを変えられないままハーフタイムに突入した。ただ、ベンチから戦況を見ていた見木は「自分は他の選手とキャラクターが違うので、入ったらどんどんボールに関わって崩していけると思っていた」という。

 実際、見木は相手の最終ラインと中盤の間でボールを受けたり、サイドに開いてスペースを作るなど、シャドーのポジションの位置にこだわらない柔軟なプレーでチームの攻撃の潤滑油になっていた。それには本人も「自分が入ってボールの動きが良くなった」と手応えを口に。だからこそ、失点に繋がってしまったワンプレーが痛恨だったと言えるだろう。

「試合中も、人に頼らないで自分で打開しなくちゃいけないって思いましたけど、試合後に森下(仁志)コーチからも同じことを言われました。ああいうところで人に頼り過ぎず、自分で打開することも必要だなと痛感しました」

 また、今季は中盤戦までほぼ全試合にスタメン出場していた見木だが、今節を含めて直近の7試合はベンチスタートが続く。この状況をどう捉えているのか。

「悔しいですし、もちろんスタメンで出たいです。ただこうやってサブになって、逆に自分の力を上げるチャンスだと捉えています。今日みたいな試合に途中から出て、逆転まで持っていく力だったりを見せることができれば、ひとつの成長だなと思いますが、最近は途中から出ても、そのようにはなっていないので、まだまだ力不足を感じます」

 悔しさを自分の成長の糧にできるか。緑の背番号10のさらなる奮起に期待だ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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