「努力したけど…」なぜ “日本の宝石”中井卓大はマドリーBで5分間しか出場できなかったのか。順調だったキャリアを狂わせた2年前の事態

2024年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラウールの決断を尊重した

マドリーBでは出番を得られなかった中井。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 スペイン3部のアモレビエタへレンタルされている20歳のMF中井卓大は、10歳の時にレアル・マドリーのカンテラに入団。以来、厳しい競争を勝ち抜き、順当にステップアップを果たしてきた。

 ただ、一昨シーズンに大きな挫折を味わう。ラウール・ゴンサレス監督が率いるカスティージャ(マドリーのBチーム)に昇格したそのシーズン、たった2試合(それも合わせて5分)しか出場できなかったのだ。

 伸び盛りのティーンエージャーにとって、公式戦に1年で5分しか出場できないのは看過できない問題だ。

 翌シーズン、初めてマドリーを飛び出し、3部のラージョ・マハダオンダにレンタルされたのは、いわば自然の流れで、そこでも結果を残せなかったため、今季も再レンタルという運びとなった。

 なぜ、カスティージャで、それほど出番を得られなかったのか。先日、スペインメディア『RELEVO』に掲載されたインタビューの中で、中井はこう語っている。
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「僕がカスティージャにいたシーズン、つまりデビューしたシーズン、とても良いチームだった。僕たちはほとんどの試合に勝ち、(3部の)2位でプレーオフに進んだ。結局、良いダイナミクスの中にいると、選手を代える、つまりスタメンを変更するは非常に難しいんだ」

"日本の宝石"は「僕はラウールの決断を尊重した。彼は非常に良い監督だ。僕のポジションには(セルオオ・)アリバス、(カルロス・)ドトール、テオ(・ジダン)がいた。彼らはキャプテンと同様に非常に良い選手で、状況は難しかった」と続けている。

「僕は仕事を続け、努力したけど、チームは順調だったし、監督の決断は常に尊重されなければならない」

 いずれはトップチームを率いるとも言われているラウールがカスティージャの監督である限り、中井がマドリーに復帰するには、レンタル先で誰もが認める結果を残すしかないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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