「負荷を減らしたかった。だが…」負傷交代したソン・フンミンの“酷使”にポステコグルー監督が見解。韓国代表引退については「いつかは代表でプレーできなくなる」

2024年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ソニーのような選手は常に出ることを望む」

ELのカラバフ戦で負傷したソン・フンミン。(C)TOSHI TAKEYA(SOCCER DIGEST)

 トッテナムのソン・フンミンは、9月26日のヨーロッパリーグ開幕戦で、70分に負傷交代した。29日のプレミアリーグ次節マンチェスター・ユナイテッド戦への影響が心配される。

 今季のソンはリーグ戦5試合すべてにフル出場。リーグカップでも途中出場しており、公式戦全試合に出場してきた。過密日程の問題が叫ばれているなかで、コンディションの維持が懸念される。

 アンジェ・ポステコグルー監督も気にしている。米スポーツチャンネル『ESPN』によれば、ソンが持続可能か問われると、指揮官は「ノーだ。この序盤戦に負荷を減らしたかった」と述べている。

「だが、(ケガで)リシャルリソン、ドミニク・ソランキ、ウィルソン・オドベールを失った。私が望む以上に彼がプレーしてきたのは確かだ。ソランキ獲得やオドベール加入、ティモ・ヴェルナーのレンタル延長は、彼の負担をマネジメントできるようするためだった。代表戦もあるしね。ソニーはいつも出場を望む。そういう姿勢だ。しかし、我々は賢明にならなければいけない」

「年齢はあまり関係ないと思う。その影響は見られない。それより、今のサッカーは持続可能な負荷ではないと思う。過密日程のことはたくさん話してきた。こういう日程では、選手を守ろうとするのが我々の責任の一部だ。ソニーに関してもそのことを意識しなければいけない」
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 一方で、休ませることがあっても、常時出場を望む選手を説得する必要はないとも話した。

「ソニーのような選手は常に出ることを望む。これまでもそういった選手たちの経験がある。お茶でも飲みながら道理で話し、彼らのそういった競争心を鈍らせたいか? 『それが君にも私にも素晴らしいことだ』と言って? ノーだ。それより彼を外し、彼が私に落胆するほうがいい」

 アジアの選手は長距離移動が必要な代表戦の負担も小さくない。だが、ポステコグルーはソンにとって韓国代表は重要であり、クラブ都合で代表引退を求めるなど「ノーチャンス」だと強調した。

「彼にとってどれだけ大切か分かっている。いつかは代表でプレーできなくなる。彼ができるだけ国を代表する機会を逃して後悔するなんて、私が最も望まないことだ」

「こういったことは選手に自分で決めさせるべきだと思う。プロ選手としての寿命は、人生の長さよりだいぶ短い。だからやれるときはトライし、できるだけこなしたいと望む。できるだけ思い出をつくろうとするものだ。いつかその機会はなくなるのだからね。だから、『クラブとして我々の都合を考えてくれ。君が代表でプレーしなければ素晴らしいことだろう』なんて言うことはない」

 過密日程については、多くの選手や監督が問題だと訴えている。ソン・フンミンが健康にシーズンを戦い抜けることを願いつつ、より良い解決策が見つかることに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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