【ポルトガル戦|採点&寸評】随所に不可解な判定も… 決定機で浅野、野津田ら攻撃陣が不発

2016年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

バイタルエリアを締めきれなかったCB、ボランチは低評価に…。

ボランチとしてフル出場した井手口。試合を通じて積極的な守備でインターセプトを繰り返したが、失点場面では対応が後手に回った。(C) Getty Images

【トゥーロン国際・第2節】
U-23日本 0-1 U-23ポルトガル
前半 0-1
後半 0-0
得点者/ポルトガル=オルタ(前半23分)
 
【チーム採点】
日本 5.5
風下に立った前半は強風に苦しめられたとはいえ、フィニッシュに至るラストパスの精度、シュートへ持ち込む意識が低く、最初のシュートまでに38分もかかってしまった。守備面でも、強風の下で個々では互角の攻防を見せたが、失点シーンに象徴されるように相手の連係のスピードに対し、組織として対応しきれなかった。一転、風上に立った後半は積極的な守備で主導権を握り、決定機を量産。ただし、随所に不可解な判定はあったにせよ、フィニッシュの精度不足が連敗を招く結果に。
 
【選手採点】
GK
12 中村航輔 6
失点シーンは難易度の高いボレーでコースを突いてきた相手を称えるべき。それ以外の場面では安定したプレーを継続。風上の後半はほとんど出番がなかった。
 
DF
2 ファン・ウェルメス・ケルケン・際 6
80分を通して球際での激しいディフェンスが光った。後半終盤にはエリア内でのピンチを鋭いスライディングタックルで阻止。クロスの質も悪くなかった。
 
3 三浦弦太 5
前半は風を利用して押し込んでくる相手の圧力に押され、ラインを下げざるを得なかった。後半は守備を固める相手に対し、ビルドアップのパスで工夫を見せたかった。
 
5 植田直通 5
局面では絶対的な強さを見せたが、失点場面では相手のワンタッチパスを駆使した素早い連係に、フィニッシャーまで寄せきれず。後半は相手ゴール前でも脅威になった。
 
13 三丸 拡 6
アグレッシブな攻撃参加を繰り返し、とりわけ後半は貴重な推進力となっていた。守備面では前半こそ後手に回る場面が目立っていたものの、後半は追い風を利してインターセプトも頻発させた。
 
MF
8 大島僚太 5
攻守のバランスをうまくとりつつ、機を見たインターセプトや最前線まで飛び出すプレーで良い流れを作った。ただし失点の場面では相手のペースに巻き込まれ対応が後手になっていた。
 
17 井手口陽介 5
旗色の悪かった前半から豊富な運動量と鋭い読みで、インターセプトを狙い攻撃につなげた。唯一失点の場面でバイタルエリアに隙を作ったのが減点材料。
 
10 矢島慎也 5.5(HT OUT)
敵DFの間に顔を出してよくボールを受け、テンポ良くパスをつなぐ意識を見せたが、風の影響もあり、クロスやラストパスは守備の網にかかる場面が多かった。
 
18 南野拓実 6
前半は序盤から強風を活かして押し込もうとする相手を落ち着いていなし、カウンターの起点となった。後半も持ち前の技術の高さを見せたが、ゴールを奪い切るまでには至らず。
 
 

次ページ3人のアタッカーを投入するもゴールを奪い切れず…。

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