頭部キックで批判殺到の英雄マルタ、ブラジルのフランス撃破で“涙の雄叫び”!ただ、無念の出場停止延長で準決勝もピッチに立てず...【パリ五輪】

2024年08月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

代表ラストマッチは金メダルか銅メダルを懸けた大一番

出場停止のため、スタンドでフランス戦を見守ったマルタ。(C)Getty Images

 現地8月3日に開催されたパリ五輪の準々決勝で、ブラジル女子代表は開催国フランスと対戦。押し込まれる展開が続いたものの、相手のPK失敗にも助けられ、82分にガビ・ポルティージョが決めた1点を守りきって1-0で勝利を収めた。

 ブラジルの主将を務める38歳の重鎮マルタは、出場停止のため、スタンドからこの一戦を見守った。グループステージ第3戦のスペイン戦(0-2)で、ルーズボールを処理しようとした際、勢い余って相手の選手の頭部を蹴ってしまい、レッドカードを受けたからだ。

 もちろん意図的ではなかったものの、大惨事になりかねない危険なプレーに、批判が殺到。チームはわずか得失点差1の差でベスト8進出を決めたものの、母国のファンからも厳しい声が寄せられた。
【画像】批判殺到!英雄マルタが衝撃の頭部キック
 そんなマルタは、ホスト国の猛攻を凌ぎ切って勝利が確定した瞬間、雄叫びをあげ、ガッツポーズを見せた。ブラジルメディア『uol』によれば、「感極まって涙を流していた」という。
 
 今大会限りでの代表引退を発表しているため、チームがこの試合に敗れれば、頭部キックが代表でのラストプレーになるところだった。

 ただ、フランス戦の直前に出場停止が2試合に延長することが決定。スペインとの準決勝もピッチには立てない。同メディアによれば、ブラジルサッカー連盟はペナルティの軽減を求めて上訴をしたとのことだが、覆すのは簡単ではないだろう。

 それでも、たとえ敗れても3位決定戦があるため、再びこのスターがフランスのピッチに戻ってくるのは確実となった。汚名返上を期す代表ラストマッチは、金メダルか銅メダルを懸けた大一番になる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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