元日本代表監督・西野朗が大岩Jの“OAなし”に持論! アトランタ五輪でブラジルを撃破「チーム力が上がるように見えるけど...」

2024年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「空回りしちゃってると感じたりもする」

23歳以下のメンバーのみでパリ五輪に臨む大岩ジャパン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表監督の西野朗氏が、前園真聖氏のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に出演。オリンピックでのオーバーエイジ(OA)枠について語った。

 23歳以下の代表チームで争われる五輪では、24歳以上の選手をOA枠として3名まで登録することが許されている。この枠を、7月24日に開幕するパリ五輪に出場する大岩ジャパンは利用せず、23歳以下のメンバーのみで大会に臨む。

 これについて、西野氏は肯定的な見解を示す。自身がU-23日本代表を指揮した1996年のアトランタ五輪ではOA枠を使わず、グループステージで、利用したブラジルを1-0で下す大金星を挙げた。

 そうした経験を基に、ハイレベルな選手が入るメリットを認めつつ、リスクもあると語る。

「素晴らしいグレードの高い選手が入ってくるわけで、客観的に見れば間違いなくチーム力が上がると見えるのだけど、実際はやっぱりいろんなグループで(問題が生じることもある)」
【動画】西野朗が大岩ジャパンを語る!
 そして、ブラジル戦での決勝点の要因が、相手チームの当時30歳だったDFアウダイールと23歳だったGKジーダによる連携ミスだった点を引き合いに出し、守護神が年上のCBに遠慮したのではと推測する。

「客観的に見ると良くなるようなんだけど、実際はチーム力って(上がらないケースもある)、ここ何年か見ても、(吉田)麻也が鼓舞したところでなかなか空回りしちゃってる感じもあるし」

 そして、大岩ジャパンには「このメンバー、うちらのアトランタ世代ではないけど、本当に成長している感じをものすごく受けるので。全然これでも戦えるという感じはしなくもない」と期待した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「リスクを考えると『呼びません』と」前園真聖が松木玖生のパリ五輪"落選"の背景を解説「空いた枠に怪我か病気以外は補填できない」
 

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