「フランス国民に対する攻撃だ」アルゼンチンの差別チャントを元代表キャプテンは断固許さず!「聞きたくも、見たくもない」

2024年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーの同僚はインスタのフォローを解除

アルゼンチン代表の選手たちのフランスを揶揄するチャントが問題になっている。(C)Getty Images

 今夏にアメリカで開催されたコパ・アメリカは、アルゼンチンの2大会連続の優勝で幕を閉じた。昨冬のカタール・ワールドカップ制覇を含めれば、メジャータイトル3連覇だ。

 偉業を果たした一方で、残念なことも。大会終了後、一部選手たちがチームバス内でフランスに対して人種差別的なチャントを歌っていたという。エンソ・フェルナンデスのSNS投稿で明らかになった。

 フランスサッカー協会がアルゼンチンサッカー協会やFIFA(国際サッカー連盟)に抗議することになったなかで、元フランス代表の主将ウーゴ・ロリスも声をあげた。

 英公共放送『BBC』によると、37歳の守護神は「重要なトロフィーを獲得して、幸福感に浸っているかどうかは問題ではない」とばっさり。レイシズムに断固とした姿勢を示す。

「サッカーではこのようなことを聞きたくも、見たくもない。我々は皆、差別や人種差別に反対する。誰でも時々は間違いをするものだし、彼らがそこから学んでくれることを願っている」
【動画】フランスを揶揄するチャントを歌うアルゼンチンのフェルナンデス
 カタールW杯でフランスは決勝でアルゼンチンにPK戦負け。当時フランスのゴールを守っていたロリスは「彼ら(アルゼンチン)は今や南米、そして世界においてサッカーの顔だ。過去4、5年間、フィールド上で成し遂げてきたことは称賛に値する」と称えるものの、許せない行動がある。

「勝てば、他の人たち、特に子どもたちにとって模範となる。これはフランス国民、特にアフリカ系やアフリカ系の家族を持つフランス国民に対する攻撃だ」

 すでにフェルナンデスは謝罪をしているが、チェルシーでチームメイトのウェスレイ・フォファナやアクセル・ディサシ、マロ・ギュストのフランス人3選手は、インスタグラムでフェルナンデスのフォローを解除したと伝えられている。

 件のチャントでは、「彼らはフランスでプレーしているが、みんなアンゴラから来た」「彼らの母親はナイジェリア人、彼らの父親はカメルーン人、だが書類上の国籍はフランスだ」といった内容で、キリアン・エムバペを筆頭にフランス人を侮辱するスラングも用いられているという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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