「コパ優勝の栄光を貶めた」アルゼンチン代表の“フランス差別チャント”を英BBCが断罪!「言い訳無用」「尊敬を失った」

2024年07月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「謝罪の必要を拒絶している」

優勝後の振る舞いが物議を醸しているアルゼンチン代表。(C)Getty Images

 コパ・アメリカを制したアルゼンチン代表の一部選手が、2022年のワールドカップ決勝で倒したフランスを貶める人種差別的チャントを歌っていたことが騒がれた問題は、大きな波紋を呼んでいる。

 SNSで動画を投稿したエンソ・フェルナンデスは謝罪した。だが、所属のチェルシーではフランス人選手たちが反発。フェルナンデスのフォローを解除したことが取りざたされている。クラブは内部処分の手続きを開始したと発表。FIFAも調査開始を明かした。

 栄光のコパ連覇から数日で世界的に厳しい声を寄せられるようになったアルゼンチン代表。英公共放送『BBC』では7月17日、南米サッカーの記者が「コパ優勝の栄光を貶めた」と批判。「アルゼンチンはコパ・アメリカで優勝した。だが、祝い方で多くの人の尊敬を失った」と指摘している。

 記者は、アルゼンチンのスポーツ事務次官が、主将リオネル・メッシと連盟会長が謝罪を表明すべきと提案したことを伝えつつ、「ほかの人たちは謝罪の必要を拒絶している」と、アルゼンチンの問題に言及した。

「南米のクラブ大会でアルゼンチンのチームがブラジルのチームと対戦するとき、スタンドでアルゼンチンのファンが猿のジェスチャーをする光景がある。インタビューすると、自分たちがレイシストであることを激しく否定する」
【動画】フランスを揶揄するチャントを歌うアルゼンチンのフェルナンデス
 さらに、こういった人々にとっては「相手をいら立たせることは何でもフェアなゲーム」で、「今回の件でも、そういった感情が広がっている」と指摘を続けている。

「こういった振る舞いを撲滅しようというアルゼンチンクラブの試みは中途半端なことがしばしばで、実際、つまり『人種差別』と呼ぶよりも『外国人嫌悪』とする」

 そのうえで、「特に気が滅入るのは、この振る舞いを一部の選手が見せたことだ。ここは言い訳無用である」と、アルゼンチン代表の選手たちを批判した。

「控えGKのひとりを除き、スカッド全体が欧州を拠点にしている。これらの選手たちは、多国籍、多文化、多人種のチームに属している。彼らははるかにもっとよく知っているはずだ。プレシーズンのトレーニングに戻ったとき、ロッカールームの中で非常に気まずい瞬間があるかもしれない」

 カタール・ワールドカップに続き、コパ・アメリカでも優勝後の振る舞いが問題となったアルゼンチン代表の対応が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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