「五輪の感覚が味わえたかといったら…」なでしこ長谷川唯、異例の前回大会を経てパリへ。4月は号泣、今夏は嬉し涙を

2024年07月08日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「やっぱり特別な大会。小さい頃から目ざしてきた」

パリ五輪で活躍が期待される長谷川(中央)。唯一無二の存在で、なでしこジャパンの心臓だ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンが7月8日、パリ五輪、その直前の13日に金沢で行なわれるガーナとの親善試合に向けて、千葉県で合宿をスタートさせた。

 およそ90分の練習後、主軸として活躍が期待される長谷川唯(マンチェスター・シティ)が取材に対応。五輪は自身2度目ではあるものの、前回はコロナの影響で母国開催でありながら、サポーターから声援を受けられない異例の環境だったこともあり、新鮮な気持ちが強いようだ。

「コロナ禍で観客の方がほとんど入らない状況だったので、オリンピックの感覚が味わえたかといったらそこまででした。やっぱり特別な大会ですし、小さい頃から目ざしてきた舞台なので、思いっきり楽しんでプレーできたらいいなと思います。

 2度目ではありますけど、1つの大会で毎回チームが違ったり、準備の部分も違うので、このチームで戦うっていう。ワールドカップも似たようなメンバーでしたけど...このチームで戦う大会ということで、ワールドカップで伸びしろもすごく見えたので、すごく楽しみです」
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 グループステージの相手は、初戦がワールドカップ王者のスペイン、2戦目は今年4月に開かれたSheBelieves Cupの3位決定戦で、PK戦の末に敗れたブラジルだ。

 このブラジル戦では自らもPKを外してしまい、試合後に泣き崩れていたなか、リベンジへの想いを問われると、27歳の司令塔は力強くこう答えた。

「第1戦の結果にもよりますけど、第2戦は絶対に落とせない試合になると思います。やっぱり日本がボールを持って戦える展開を作らなければいけない相手ですし、しっかり決めきるところは決め切って、危なげなく勝てる試合にしていきたいです」

 シティでのシーズンを終えた後、「身体も心も休める時間が長くて、しっかり準備してきたので、すごく良い状態。今日動いた感覚もすごい良かった」と手応え十分の長谷川。まずは、パリ五輪の第3戦で戦うナイジェリア戦に向けても、金沢でアフリカの雄を倒し、金メダルへの道を突き進めるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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