【J1】風間監督は「なんにもやらなかったゲーム」と落胆。仙台と引き分けた川崎が首位浮上のチャンスを逃す

2016年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

仙台の渡邉監督曰く。「展開や内容を見れば、アウェーだが勝点3を取りたかった」

先制点の富田(17番)と同点弾の大島(10番)。両チームのボランチが結果を出した。写真:滝川敏之

 J1リーグは5月4日、第1ステージ10節の7試合を開催。等々力競技場で行なわれた川崎対仙台は、1-1で引き分けた。

【川崎1-1仙台 PHOTO】富田のゴールで仙台が先制。大島の同点弾で川崎が追いつくも1-1のドローで終了

 前半はお互いに決め手を欠き、スコアレスで終了。迎えた後半は、立ち上がりから仙台がペースを握った。

 後半最初の決定機は53分。スルーパスに反応して左サイドを抜け出したR・ロペスがクロスを上げ、エリア内に飛び込んだ金久保がフリーでシュートを放つ。しかし、これはゴール左に外れた。

 仙台は以降も高い位置でのプレッシャーや丁寧なパスワークが機能し、61分には相手陣内で中村のバックパスを奪った金久保がドリブルで突進。DFエドゥアルドのファールを誘い、エリア付近でFKを獲得する。さらに、65分にもセカンドボールを拾って二次攻撃を仕掛け、R・ロペスがビッグチャンスを迎えた。

 そして迎えた70分。ついに仙台が先制に成功する。左サイドで起点になったR・ロペスを野沢がフォローしてクロスを供給。これをフリーの富田がヘッドで沈めた。

 一方の川崎は、この失点で目が覚めたのか、直後の73分に同点弾を沈める。右サイドでボールを受けた大島が、ふたりをかわしてエリア内に進入。そのまま豪快に右足を振り抜き、GKのニアサイド上を射抜いた。

 試合はそのまま1-1で終了し、勝点1ずつを分けあった。

 試合後に仙台の渡邉監督が「展開や内容を見れば、アウェーだが勝点3を取りたかった」と語れば、川崎の風間監督は「なんにもやらなかったゲーム。特に(パスを)出して預けて終わりがものすごく多かった」。両監督がそう総括したように、90分間を通して見れば、仙台のゲームだったと言えるかもしれない。

 川崎は勝点を21に伸ばすも、今節試合のない浦和(勝点22)には届かず2位に。仙台は勝点8で湘南に追いつかれ、得失点差で17位に順位を落とした。
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