大会前の評価が高かったこともあり、EURO2024で好スタートを切れなかったイングランド代表には、厳しい声が寄せられている。これに対してキャプテンが苦言を呈した。

　ハリー・ケインは６月23日、レジェンドOBたちからの批判に対し、スリーライオンズ（イングランド代表の愛称）のユニホームを着て主要大会を戦うことの難しさは知っているはずだと述べている。

　EURO2024初戦で１－０と勝利したイングランドだが、第２戦ではケインのゴールで先制したものの追いつかれ、デンマークと１－１で引き分けた。２試合とも内容の評価も芳しくなく、ガリー・リネカーが強い言葉で批判するなど、OBたちの不満が議論となっていた。
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　英公共放送『BBC』によると、ケインは会見で「どの選手に対しても、特にこのユニホームを着て、イングランド代表のためにプレーするのがどういうことかを知る人たちに対し、敬意を欠くことはしたくない」と、偉大な先輩たちをリスペクトしつつ、イングランド代表のためにならないと話している。

「でも、元選手たちは、その声に耳を傾けないのは非常に難しいということを理解すべきだ。特に慣れていない選手や、こういう環境が初めてという選手にはなおさらね。彼らが正直に自分たちの意見を言っているのは分かっている。でも、彼らには元イングランド代表という責任もあるんだ。多くの選手が尊敬し、人々がその声に耳を傾け、その発言を気にするんだ」

　ケインは「我々はとても長いこと国として勝っておらず、そういう選手たちの多くもその一部ということだ。こういう主要大会が、イングランド代表でプレーすることが、どれほど大変なのかを彼らは知っている」と続けた。

「できるだけ役立とうとし、選手たちの自信とするほうが、はるかに良いんじゃないかな」

　25日のグループステージ最終節スロベニア戦で、ケインらイングランド代表の面々は偉人たちを見返すことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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