平畠啓史チョイス“至極の11人”|MVPは鹿島の名古。小柄だが大きな輝きを放つ。安居の働きぶりは浦和で欠かせないものに【J1月間ベストイレブン5月】

2024年06月04日 平畠啓史

やはり今シーズンは右サイドが面白い!

平畠氏が選出した5月のJ1月間ベストイレブン。(C)SOCCER DIGEST

 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。5月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。

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 消化試合数に少しばらつきはあるものの、連戦を含め試合数が多くなった5月のJ1。そんななか、町田と鹿島が5勝1分と負けなしで、しっかりと勝点を重ねた。

 そんな5月のJ1ベストイレブン。GKは町田の谷晃生。6試合で2失点と素晴らしい活躍。手にボールが吸い付くようなキャッチングは安定感がある。日本代表にも選ばれ、まだまだ伸びしろ十分なゴールキーパーだ。

 右サイドバックは広島の新井直人。15節・京都戦のハットトリックはインパクト十分。3点目の直接フリーキックも見事だったが、1点目の左からのクロスを左足で決めたゴールも素晴らしかった。少しバウンドしているボールを、利き足ではない左足でしっかりと捉えたシュートこそ、新井の技術力の高さを証明。やはり今シーズンは右サイドが面白い!

 左サイドバックは町田の林幸多郎。派手さはないが基本技術が高く、左右両足で遜色なくボールを蹴ることができる。ポジショニングも素晴らしく、町田のディフェンスラインには欠かせない存在に。攻守両面で大きく貢献している。
 
 センターバックは鹿島の植田直通とG大阪の中谷進之介。右コーナーキックから2試合連続ゴールの植田。対人の強さ、セットプレーでの決定力。まさに鹿島のセンターバックである。

 昨シーズンは61失点と守備で苦しんだG大阪に、守備の安定感を与えたのがGKの一森純とセンターバックの中谷。ディフェンスラインを統率し、前線にも好配給。5月の6試合で2失点と素晴らしい仕事ぶり。中谷はG大阪の3位浮上に大きな貢献を果たした。

 中盤は3枚で、アンカーの位置には鹿島の知念慶。ボランチ起用には驚いたが、さらに驚いたのはスタッツ。インターセプト数、クリア数、タックル数など数々の守備的な項目で上位に名を連ねている。今後もボランチ知念に大いに注目したい。

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