本田欠場のミランがアタランタに逆転負け。攻守でチグハグさが際立つ最悪の内容…

2016年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

PKで先制するもミランは徐々にリズムを崩した。

アタランタ対ミラン戦の結果&フォーメーション。

 現地時間4月3日のセリエA31節、アタランタ対ミランが開催された。
 
 前日にミランで選手&監督として活躍したチェーザレ・マルディーニ氏が死去(享年84歳)したため、試合前に1分間の黙祷が捧げられた一戦。Aマッチのシリア戦で右足を打撲した本田が招集メンバーから外れ、ミランのミハイロビッチ監督は右サイドハーフの代役に本来SBのデ・シリオを選択した。
 
 試合はいきなり動く。ステンダルドがペナルティーエリア内でボールを手で扱い、ミランがPKを得る。これをL・アドリアーノが沈めて、5分に幸先よく先制に成功した。
 
 その後もミランは主導権を握るが、崩しの局面でアイデアと創造性を欠く相変わらずの弱点を露呈して、なかなか良い形でフィニッシュに繋がらない。リズムに乗れず、徐々にボールロストも増えていった。
 
 一方のアタランタは、司令塔チガリーニを軸に速攻でディアマンティ&ゴメスという技巧派にボールを集める。そして、44分には同点に成功。CKのボールをマジエッロが頭で落とし、これをピニージャがオーバーヘッドで見事に叩き込んだ。前半は結局1-1のまま終了した。
 
 後半もミランにはゴールの匂いが漂わず、58分にはミハイロビッチ監督が動く。L・アドリアーノに代えてバロテッリを投入した。しかし、逆に63分にアタランタに勝ち越しゴールを許す。左からのクロスの落としをデローンが受けてすぐさま中央へ、これに反応したゴメスが右足で素早く振り抜いてゴールネットを揺らした。
 
 ビハインドを背負ったミランは、67分にデ・シリオを下げてメネーズを入れて3トップに移行。71分にはバロテッリのFKをバッカが頭で合わせるも、これはバーの上を越える。その4分後には再びバロテッリが今度は直接FKで素晴らしい弾道のシュートを放ったが、相手GKスポルティエッロのスーパーセーブに防がれた。
 
 ミランはこのままバロテッリを中心に猛攻を仕掛けるも、結局はアタランタの堅守を破れず。最後まで攻守でチグハグさが目立ち、今シーズンではじめて先制しながら逆転負けを喫した。ミランの6位という順位こそ変わらないが、同節に7位サッスオーロが勝利したため、両者の勝点差は1まで縮まった。
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