【五輪代表】リスタートは白星発進! 中島・南野弾で前回優勝国メキシコの機先を制す

2016年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

新戦力のウェルメスケルケンは守備に甘さも、積極的な攻撃参加も見せる。

後半からは予選を経験していない新戦力も多数起用され、手倉森監督も「新しい選手たちがよくやってくれた」と手応えを口にした。

 五輪代表の国際親善試合、日本対メキシコが3月25日、ポルトガルで行なわれた。
 
前回ロンドン五輪金メダルの強豪国を相手に、日本は立ち上がりからゴールへ向かっていく縦に速いサッカーを見せた。
 
 試合はいきなり動いた。1分、ペナルティエリアのすぐ外でボールを受けた中島が、すぐさま前を向き、目前のDFをかわすと思い切って左足を一閃。シュートは相手DFに当たりながらも大きな放物線を描いてゴールに吸い込まれた。日本が早々と1点を先制する。
 
 日本のスタメンは、五輪予選を兼ね優勝を飾った先のU-23アジア選手権の主力メンバーを中心に起用。それ以外のメンバーではGKに中村(柏)、右SBにファンウェルメスケルケン際(ドルトレヒト/オランダ)、2列目の左には関根(浦和)を起用した。
 
 日本のJクラブユースを経てオランダでプロとなり、異色の経歴で注目されたファンウェルメスケルケンは序盤こそ、背後をとられゴール前まで突破を許すなどピンチを招くシーンが目立ったが、次第に流れを掴んでいく。21分には高い位置まで進出して鋭いクロスを送り込むなど、攻撃面で存在感を打ち出す場面も見られた。
 
 日本は33分にも、中島、久保と流れるようなパスワークから南野が抜け出し、ゴールネットを揺らす。所属するザルツブルクではここ2試合先発から外れているが、得点感覚の鋭さを見せつけ健在をアピールした。
 
 前半で2点を先行した日本は、後半に入りメキシコの反撃を受け、70分にはブエノに追撃の1点を許す。しかし、終盤は手堅く逃げ切り、2-1でタイムアップ。前回優勝の強豪国を相手に見事な勝利を飾った。
 
 試合後、手倉森監督は「1点は取られたが、良いゲームコントロールができた。際は初めての割には良くやってくれたと思う。まずは今後の試合を勝ち続けることで、我々の可能性を高めたい」などと語った。
 
 アジアから世界仕様の戦いへ、手倉森ジャパンは幸先の良い一歩を踏み出したと言える。
 
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