「ゾンビサッカーですね?」崖っぷちから生還する韓国代表、クリンスマン監督はこの問いかけにどう答えた?「先制されたほうがいいのかも」とジョークも【現地発】

2024年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

あるいは「夏休みの宿題サッカー」

劇的勝利にイ・ガンイン(18番)と熱い抱擁を交わすクリンスマン監督。(C)Getty Images

 絵に描いたような逆転劇に、指揮官の頬は緩みっぱなしだ。

 現地2月2日、アジアカップ2023の準々決勝で韓国代表はオーストラリアと対戦。0-1のまま試合は後半アディショナルタイムに突入し、絶体絶命のピンチを迎える。だが、ここからミラクルを起こすのだ。
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 90+6分、ソン・フンミンが3人のDFの囲みを解いて単独突破を図ると、執念でPKを誘発。ファン・ヒチャンが豪快に蹴り込んで1-1とした。さらに延長に入っての104分にはソン・フンミンが鮮やかな直接FKを決めて逆転に成功。直後に10人となったオーストラリアに反撃の糸口を与えず、韓国が2-1で競り勝ったのだ。

 ラウンド16のサウジアラビア戦でも90+9分に1-1のタイに戻し、PK戦の末に凱歌を上げた韓国。2戦連続の劇的な快勝劇に、試合後の記者会見に臨んだユルゲン・クリンスマン監督も上機嫌だ。「またドラマが生まれたね。本当にタフな試合だったし、120分間を戦い抜いた選手たちを誇りに思う。凄まじい闘争心だった」と話しつつ、「先に点を取られて0-1のほうが良いパフォーマンスを発揮できるのかもしれない」とジョークを飛ばして笑顔を浮かべた。
 
 さらに、「チームは素晴らしい雰囲気を維持している。今日の勝利も、64年ぶりに優勝トロフィーを国民に持ち帰りたいという選手たちの強い想いがもたらしたものだ」と称賛。準決勝の相手はグループステージで2-2と苦戦したヨルダンとの再戦になる。「またここで対峙するということが何を意味するか。どれだけグループステージがタフであったかだ」と強調し、守備の要であるキム・ミンジェが出場停止となる非常事態に関しては「彼にとっては痛恨だろう。でも我々には代わりがいる。心配はしていないよ」と語った。

 最後に報道陣から「韓国代表はまるでゾンビサッカーだ、夏休みの宿題サッカーだと言われていますが、どう感じますか?」と問われた。崖っぷちに追い込まれながらも息を吹き返し、最後は見事に勝利を挙げるからだという。

 クリンスマン監督は「そうだな、付けたいニックネームがあるなら自由にどうぞってところだね」とさらりと答えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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