「韓国が酷すぎて関係ない」まさかの“日韓戦回避”をどう受け止めたのか。韓国人記者たちの本音「美味しいご飯はとっておきたい」【アジア杯】

2024年01月27日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

3-3のドローに終わって2位通過に

決勝トーナメント1回戦ではサウジアラビアと対戦する韓国代表。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 1月25日に開催されたアジアカップ・グループステージ最終節のマレーシア戦、韓国代表は後半アディショナルタイム4分に、エースのソン・フンミンがPKを決めて3-2と勝ち越す。このまま勝利を収め、首位通過でラウンド16では日本と対戦する。誰もがそう思ったのではないか。

 しかし、90+14分にまさかの失点を喫して3-3のドローに終わり、2位通過に。相手はサウジアラビアとなった。

 優勝候補同士の日韓戦は、土壇場で実現しなかった。韓国のジャーナリストはこの事実をどう受けたのか。現地カタールで取材をする2人の記者に訊いた。

【動画】マレーシア戦で韓国の至宝イ・ガンインが決めた圧巻のFK 
 韓国メデャア『NEWS1』のミム・ドヨン記者は、韓国が悪すぎるため、もはやどこが相手でも関係ないと話す。

「マレーシア戦は酷い試合でした。韓国が酷すぎるから、日本でもサウジアラビアでも同じことですよ。日本は良くなってきていると思いますが、韓国はまだ良くなっていません」

 大手紙『中央日報』などに寄稿しているフリーランスのホン・ジェミン記者は「美味しいご飯はとっておきたい。韓日戦がベスト16ではもったいない。(回避できて)正直、良かったと思います」と主張。ただ、サウジアラビア戦も難しい試合になると見ているようだ。

「日本でもサウジでも難しい相手だった。勝つ可能性は、どちらも同じかなと。サウジは、ここカタールではホームみたいなもので、韓国にとっては完全アウェーになってしまう。中東のファンの勢いはすごいので、厳しい戦いになると思います」

 同記者は、「韓国代表は優勝したいと言っているチームだから、相手がどこでも関係はないと気持ちでしょう。ただ、2位通過でサウジに当たるとは、さすがに誰も予想できなかった」とも語っている。

 ベスト16で、日本と韓国のどちらが必ず消えるというシチュエーションは最後の最後で回避された。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

日本戦回避のために手を抜いた? とんでもない!韓国代表は死力を尽くし、そしてマレーシアと引き分けた...【アジア杯】
 

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