「日本と同じで...」ヨルダンとまさかのドロー。“優勝候補”韓国代表に何が起きているのか。母国記者に直撃「ソン・フンミンとイ・ガンインが止められたら、何もできない」【アジア杯】

2024年01月22日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「アジアでは必ず勝たなきゃいけないと期待される」

まさかのドローに終わり、ソン・フンミンはピッチに崩れ落ちた。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 イラクに敗れた日本代表と同じく、優勝候補の韓国代表が苦しんでいる。

 韓国は1月20日、アジアカップのグループE第2節でヨルダンと対戦。格下相手に2-2のドローに終わった。

 しかも、開始9分にソン・フンミンのPKで先制しながら、前半のうちに逆転を許すという、まさかの展開。攻め込んだ後半もなかなかゴールを奪えず、90+1分にオウンゴールで同点に追いつくのが精一杯だった。

 3-1で勝利したものの、初戦のバーレーン戦も決して褒められた内容ではなかった。なぜ韓国は苦しんでいるのか。同国では著名なフリーランスのホン・ジェミン記者に現地カタールで直撃した。

「ヨルダンは(日本を倒した)イラクにインスピレーションを受けたようだった」

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 そう切り出した同記者は「韓国の選手たちは自分たちのパフォーマンに不満を持っている。日本と同じで、韓国はアジアでは必ず勝たなきゃいけないと期待されるから、それがプレッシャーになっている」と指摘。チームの現状をこう分析している。

「攻撃では、ソン・フンミンとイ・ガンインが止められたら、何もできない。守備では、もともと両サイドバックとアンカーが不安だったが、大会に入ると、まさにそのポジションで問題を露呈している。守備の穴は、キム・ミンジェの個人能力だけで凌いでいる状況だ。ヨルダン戦でそれを再認識させられた」

 ただ、最後に追いついた点は評価。「韓国は本来、技術云々より気持ちでプレーするチーム。そういう姿勢を見せたのは良かった。日本のように、負けはしなかった」と述べている。

 韓国は25日、グループステージ最終節でマレーシアと対戦する。この一戦で、本来の姿を取り戻せるだろうか。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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