大会直前の日本戦で“6失点惨敗”を喫したヨルダン代表が韓国との大一番で躍動!指揮官は「テストマッチで大切な学びを得た」【アジア杯】

2024年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベスト16で森保ジャパンとの“再戦”なるか

韓国をあと一歩のところにまで追い詰めたヨルダン代表。E組1位通過ならば日本と戦う可能性が大だ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 日本がイラクに敗れた翌日、またしても歴史的なアップセットが起こる目前だった。

 現地1月20日、アジアカップ2023のグループE第2節でヨルダン代表が韓国と対戦。どちらにとっても勝てばベスト16進出が決まる一戦で、ヨルダンは開始9分にPKを献上してソン・フンミンに先制点を奪われてしまう。それでも攻守両面に積極果敢な姿勢を押し出すと、39分に相手のオウンゴールで同点に追いつき、前半アディショナルタイムにはヤザン・アル・ナイマトの鮮烈ボレーショットで逆転に成功した。
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 後半は人員配置やシステムの変更で盛り返した韓国に主導権を握られるも、途切れない闘争心と集中力でゴールを割らせない。そしてアディショナルタイムに突入し、あとわずかというところで――。今度はヨルダンの選手がオウンゴールを与えてしまい、史上初の韓国戦勝利は果たせずに2-2でタイムアップとなった。

 だが、中東最大ネットワーク『アルジャジーラ』が「圧巻のパフォーマンスで優勝候補を追い詰めた。ヨルダンの実力は本物だ」と称えたように、各国メディアが高評価。試合後、フセイン・アモータ監督は「難しい試合になると覚悟していた。韓国はアジアのみならず世界でもトップに数えられるチームだ。試合の最初と最後でミスがあったものの、(ヨルダンの)選手たちは素晴らしいプレーをしていたし、何より重要だったのは臆せずに自信を持って闘い抜いたことだ」と誇らしげにコメントした。
 
 大会前のテストマッチは1勝2敗。12月28日にレバノン戦(1-2で負け)、1月6日にカタール戦(2-1で勝ち)を消化し、1月9日に非公開で行なわれた日本戦では1-6の大敗を喫した。ヨルダン国内では一気に守備陣への不信感が高まったというが、アモータ監督は「テストマッチで守備の問題点をしっかり見定めることができたし、大切な学びを得た」と振り返る。

 そのうえで、「(テストマッチは)自分たちより強い相手とのゲームを通して、経験やスキルを向上させられる。明らかになった課題を分析して、良い決断を下せるようになるものだと思う。もちろんまだまだ我々には改善すべき点が少なくない。修正しながら前に進みたい」と決意を語った。

 グループE首位の座を維持したヨルダン。最終節で対峙するバーレーンとの結果次第では1位突破となるが、もしそうなれば、日本がグループDで2位となった場合にベスト16で顔を合わせる。およそ3週間ぶりの"再戦"が実現するのかに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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