「彼をピッチに残すのはリスキーだった」ラツィオ指揮官はなぜ鎌田大地を前半で交代させたのか。アジア杯招集外には「エゴイスティックにうれしい」

2024年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「招集されないかもしれないという可能性を聞いていた」

ウディネーゼ戦でハーフタイム交代となった鎌田。(C)Getty Images

 鎌田大地は苦しい戦いが続いている。

 1月7日のセリエA第19節で、ラツィオはウディネーゼに敵地で2-1と勝利した。鎌田は先発出場したものの、前半のみのプレーに終わっている。

 チームは前半に先制後、鎌田がベンチに下がった後半に同点弾を許した。だが、終盤に鎌田と交代したマティアス・ベシーノのゴールで勝ち越し。10月以来となる3連勝を飾った。チャンピオンズ・リーグ出場ラインの4位フィオレンティーナとは3ポイント差だ。

 ラツィオが順位を上げつつある一方で、鎌田の状況は好転していない。この日も大きなインパクトを残すことなく、ハーフタイムに交代となった。指揮官は試合後、イエローカードをもらったことも理由のひとつだと話している。

【動画】エンポリ戦、イタリア代表MFからパスをもらえなかった鎌田。ゴール後も喜ばず
 専門サイト『cittaceleste』によると、マウリツィオ・サッリ監督は「試合の類と、すでに警告を受けていたことが交代の理由だ」と述べた。

「こういう試合で彼をピッチに残すのはリスキーだっただろう。ベシーノのほうがよりフィジカルで、それも我々の役に立つはずだった」

 周知のとおり、鎌田はアジアカップに臨む日本代表メンバーから外れた。ルイス・アルベルトが負傷中で、中盤の補強も取りざたされてきたラツィオにとっては朗報だ。

 サッリは「彼がアジアカップに行かなかったことを、エゴイスティックだが我々はうれしく思っている」と話している。

「実際、すでに以前、彼と日本代表の関係者からもう少し若いチームにする考えで、招集されないかもしれないという可能性を聞いていた」

 そのアジアカップ不出場が、ラツィオにおける鎌田の今後にどう影響するのか。この日は厳しい結果に終わったと言わざるを得ない。次戦は中2日で迎える10日のコッパ・イタリア準々決勝。ローマとのダービーという大一番で、鎌田にチャンスは訪れるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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