「鹿島や町田の人たちのおかげ」代表2試合でアジア杯を掴んだ佐野海舟。田中碧の選外で高まる期待にも「常に準備するだけ」

2024年01月08日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「感謝の気持ちを持ってプレーしていきたい」

代表デビューから2試合で、アジアカップのメンバー入りを勝ち取った佐野。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 11月シリーズで、怪我の伊藤敦樹に代わって追加招集されると、ミャンマー戦で上々の代表デビュー。鹿島アントラーズのMF佐野海舟は、元日のタイ戦と合わせ、わずか2キャップでアジアカップのメンバー入りを果たした。

「責任感を感じますし、自分のプレーを出して勝利に貢献することだけをやっていきたい」

 選出についてそう心境を語った23歳は、昨季に鹿島に移籍する前はJ2のFC町田ゼルビアでプレーしていた。それが、J1を1シーズン経験しただけで、大舞台のピッチに立つ切符を勝ち取ったのだから、小さくないステップアップだ。

「すごく成長させてもらいましたし、鹿島や町田のいろいろな人のサポートのおかげだと思っているので、感謝の気持ちを持ってプレーしていきたいです」

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 アジアカップでは、常連だった田中碧が選外となった。遠藤航と守田英正という鉄板のボランチコンビがいるとはいえ、決勝までの長い道のりを考えれば、出番は少なくないはずだ。

 高まる周囲の期待にも、「常に準備するだけです。やることは変わらないですし、しっかり準備をし続けていきたい」と冷静に話した売り出し中のMFは、こう意気込んだ。

「守備の部分が自分の武器なので、そこは絶対に見せたいですし、そこからどう攻撃に繋げていくのか。ゴールに直結するようなプレーを増やしてやっていきたい」

 その"回収力"を世界に見せる時がやってきた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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