「持てる力はすべて出し切った」準決勝敗退も市立船橋のキャプテン太田隼剛は胸を張る。指揮官は労いの言葉「彼には感謝しかない」【選手権】

2024年01月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

PK戦の末、青森山田に敗れる

キャプテンとして市立船橋を牽引した太田。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権 準決勝]青森山田(青森)1(4PK2)1 市立船橋(千葉)/1月6日/国立

 1月6日に国立競技場で開催された選手権の準決勝で、12年ぶりに4強入りを果たした市立船橋は、強豪・青森山田と対戦。1-1のままPK戦に突入し、2-4で敗れた。

 ゲームを組み立て、何度も前線に縦パスを供給するなど躍動した市立船橋のキャプテン太田隼剛は、79分に相手ゴール前に飛び出して絶妙な折り返し。久保原心優の同点ゴールをお膳立てした。しかし、PK戦では1人目のキッカーを務めて、痛恨の失敗。ファイナルの舞台には届かなかったが、太田は「持てる力はすべて出し切った」と胸を張る。

「試合においての後悔は一つもありません。3年目にして、選手権の舞台に立てたというのは誇らしく思いますし、キャプテンをやらせてもらって、人として大きく成長できました」
【厳選ショット】PK 戦にもつれ込んだ強豪対決は鈴木将永の2セーブで青森山田に軍配!|選手権準決勝 市立船橋1(PK 2-4)1青森山田
 また、市立船橋の波多秀吾監督は太田に対して「彼には感謝しかないです」と労いの言葉を贈っている。

「プレーにおいては彼が中心ですし、ゲームコントロールするところも彼の良さです。これまでチーム全体、Bチームも含めてリーダーシップを執って引っ張ってくれました。

 昨年からゲームキャプテンを任せて、思い悩んだり、イライラしたりというのもありましたが、私は彼に特段何も言いませんでした。彼自身が切り拓いて、上手くチームをまとめてくれたと思います」

 太田は後輩たちに向けて「久保原や(ギマラエス・)ニコラスは今回も試合に出ていたので、そういうメンバーが中心となって次のチームを引っ張ってほしいです。日本一になるための基準を、あいつらで作ってほしい」と想いを託した。

取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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