「ブラジル全体が歴史上最大の嘲笑に晒された」アンチェロッティとマドリーの契約更新で、“公表した”セレソン指揮官就任は消滅!母国メディアは悲嘆、ファンは連盟を批判「おめでとう、CBF」

2023年12月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「契約更新のニュースに驚くことはない」

マドリーとの契約を延長したアンチェロッティ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは12月29日、カルロ・アンチェロッティ監督との契約を2026年6月まで2年間延長すると発表した。

 これを受けて、代表監督への就任が噂されていたブラジルのメディアは敏感に反応している。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)のエドナルド・ロドリゲス会長(現在は退任)は今年7月、来年のコパ・アメリカでアンチェロッティが指揮を執るとフライング気味に発表。だが、イタリア人指揮官は沈黙を守ってきた。

 ブラジルメディア『UOL』は「また1-7。アンチェロッティの更新でブラジルサッカーが嘲笑に晒された」と報道。自国開催の2014年ワールドカップで、ドイツに大敗した時のスコアを引き合いに出して悲嘆している。

「世界のサッカー界で最も重要な機関は何か? 何世紀にもわたって分析されることなく、この質問に答える方法はない。前時代において、ブラジル代表ほど偉大なものはなかった。しかし、今は代表チームではなくクラブの時代だ。そして今日のサッカー界で最も大きな存在はレアル・マドリーだ。非常に強力な存在であるため、CBF、そしてブラジルサッカー全体が歴史上最大の嘲笑に晒されている」

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 ただ、同メディアは「契約更新のニュースに驚くことはない。なぜ彼がレアル・マドリーを離れてブラジルへ向かうというのか?そんな決断な正当化するものは何か?」とも綴り、セレソンの指揮官よりもマドリーとの契約延長を優先して当然との見方をしている。

 また、ブラジル大手の『globo』は、「ファンはすぐにCBFを批判した。ソーシャルメディア上ではブラジル人がこのニュースに皮肉な反応を示した。それはすべてが2024年のイタリア人監督の招聘が確実視されていたからだ」と報道。SNS上で、「おめでとう、CBF」といった皮肉の投稿が見られると報じている。

 暫定でジニス監督が指揮を執っているブラジル代表は、果たして新たな監督を迎えるのか。注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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