「醜態を晒した」アジア大会の日本戦敗北で審判に激しく詰め寄った北朝鮮代表に、韓国メディアも唖然!「逃げ出すしかなかった」【2023総集編】

2023年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「審判の身体を腕で押しのける場面もあった」とも

激しいタックルに吹き飛ぶ佐藤(左)。北朝鮮はファウルまがいのラフプレーを繰り返した。(C)AP/AFLO

 今年も残すところあと4日となった。本稿では、2023年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、アジア競技大会でU-22日本代表に敗れた北朝鮮代表の"暴挙"を、韓国メディアが報じた記事を再掲する。

記事初掲載:2023年10月2日

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 試合後、ピッチに戦慄が走った。

 現地10月1日、中国・杭州で開催されているアジア大会の男子サッカー準々決勝で、U-22日本代表は北朝鮮と対戦。前半は押され気味の展開も0-0で凌ぎ、50分に内野の先制点で均衡を破る。74分に相手に強烈ミドルを決められていったんは同点とされるが、6分後に西川が得たPKを松村が決めて突き放した。2-1で勝ち切り、堂々のベスト4進出だ。

 前代未聞の事態に陥ったのは、タイムアップ直後だった。あろうことか北朝鮮の複数の選手たちが主審に激しく詰め寄り、怒りをぶつけたのだ。顔を近づけてまくし立て、身体を押しつける選手も出るなど騒然とした状況に。最後はチームスタッフや日本の選手たちが割って入り、なんとか鎮静化を図る始末だった。

 試合中から北朝鮮はラフプレーを連発し、日本の選手たちは何度もピッチに倒された。警告は6枚に達したが、退場者が出てもおかしくないファウルの連続。後半半ばには北朝鮮のキム・ユソンが日本のスタッフから給水ボトルを奪う際、手間取った相手に苛立ったのか、拳を振り上げて威嚇する愚行も。PKの笛が鳴った際にも主審を取り囲んでおり、90分間を通してやりたい放題だった。

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 主審を追い立てる様子はTBSのテレビ中継でもしっかり映し出され、日本のファンからは糾弾する声が続々と上がった。一方で、韓国のメディアも驚きを持って報じている。

 国際大会に長らく登場していなかった北朝鮮が今大会でベスト8に進出した事実を称えながらも、「なんという荒っぽい抗議。彼らは醜態を晒した」(Xスポーツ)、「北朝鮮の選手たちが猛然と主審に駆け寄り、彼は逃げ出すしかなかった」(スポーツ朝鮮)と報道。『中央日報』は「選手たちは審判に駆け寄って威圧的な姿をみせた。日本の決勝ゴールにつながったPK判定が気に入らずに強く抗議したのだ。一部の選手は激怒し、審判の身体を腕で押しのける場面もあった」と伝えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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