パリ五輪での金メダルを目ざすU-23日本代表の大岩剛監督が12月18日、東京都内で取材に対応。オーバーエイジ（24歳以上の選手。上限３人）の早期合流に意欲を示した。

　大岩ジャパンは３月の親善試合を経て、カタールで行なわれる、パリ五輪の最終予選を兼ねたU-23アジアカップへ。同予選のグループステージでは韓国、UAE、中国と同組になっており、そこで２位以上になれば決勝トーナメントへ勝ち進み、最終的に上位３か国が大舞台の出場権を獲得する。

　無事に切符を掴み、４位に終わった東京五輪のリベンジの機会を得た際に、焦点となるのが、オーバーエイジと現存メンバーの融合だ。

　予選終了は５月３日で、五輪開幕は７月24日。その間の活動は６月の海外遠征のみとなっているなか、大岩監督は「まずは出場権獲得が大前提」と伝えたうえで、フランスで行なわれるU-23世代の国際大会、モーリスレベロトーナメント（旧トゥーロン国際大会）でテストする考えを明かした。
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「現状はそこしかない。国によっては当然シーズン中だし、モーリスレベロに出ることになれば、IW（代表ウィーク）をはみ出すわけだから、それにより色んな規制がかかってくる。そういうことも含めて、出ることが本当にいいのかどうか、しっかりとIWとして活動するのがいいのかどうかまだ話し合っている段階」

　また、大岩監督の後に登壇したA代表の森保一監督は、"弟分"のバックアップを約束。６月は北中米ワールドカップの２次予選と日程が重なるが、「（A代表から派遣の）可能性はある。予選の状況次第だし、色んな状況があるので、考えていければ」と前向きな姿勢を見せた。

「A代表が優先だとは思うが、我々日本代表ファミリーとして、日本人の指導者として、可能な限りオリンピックに協力して、コミュニケーションを取りながら、選手の行き来ができればなと。これまでもコミュニケーション取りながら、オリンピックの選手をA代表に招集させてもらってきたし、また６月に向けても状況に合わせて一緒に考えていきたい」

　なお、東京五輪では吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航をオーバーエイジとして招集。A代表との異例の兄弟対決も行なった６月の親善試合からメンバーに組み入れていた。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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