「育成は間違いなく成長していますが…」森保監督が世界と比べての“遅れ”に危機感「日本の選手は早熟よりも晩熟」

2023年12月18日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「でも課題ではないと思うんですよね」

若手の台頭に危機感を露わにした森保監督。(C)SOCCER DIGEST

 日本代表の森保一監督が、2024年のスケジュールを発表した12月18日に取材に対応。若手の突き上げについて語った。

 世界を見渡せば、10代にして中心選手として活躍する選手が少なくない。ただ、日本代表のメンバーは全員が20代以上で、パリ五輪世代の選手も21歳のGK鈴木彩艶など、ごくわずかだ。

 森保監督は「全ての選手に可能性がある。A代表の戦力として可能性を感じさせる選手は、招集人数が限られているなかでも、チャンスを与えられる環境を作っていきたい」との意思を示しつつも、A代表の切符はあくまで自らの力で掴むものだと強調した。

「より若手に競争に入ってきてもらいたい思いはありますけど、ポジションを与える場所ではないのがA代表。まずはJリーグ、J1で試合に出て、レギュラーとして確固たる存在感を発揮する、結果を出すことをやってもらいたい」

 昨年に行なわれたカタール・ワールドカップのメンバー選考の際にも、危機感を感じたようだ。
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「ラージリストを作った時に、10代の選手が少ないなと思って。もちろんベテランも必要ですけど、若い選手がより入ってきていいかな、経験をさせてあげたいなと考えていましたが、ほとんどJ1で出ている選手がいなかったので、そこに入れられなかった。1年経って、若手の選手もより高いレベルでプレーしていると思いますけど、もっともっと多くの選手たちが出てきてもいいかなと。 

 それはA代表というよりも、日本サッカーの今後の課題なのか改善点なのか。でも課題ではないと思うんですよね。日本の育成は間違いなく成長していますが、また1つ新たな違う観点で選手育成と...より早ければ良いわけではないけど、ヨーロッパや世界のサッカーの若手が10代で出てくる環境と照らし合わせて、育成を考えていくことは必要かもしれない。日本の選手は早熟よりも晩熟的なところもあると思うので、色んな考え方がありますが、世界を見てみると、やはり10代、20代前半の選手がトップトップのレベルで数多く活躍しているので、そこは考える余地はあるかなと」

 第二次森保ジャパン発足から2年目に突入し、アジアカップも控える2024年。ティーンエイジャーのスターは生まれるだろうか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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