現地時間12月12日に開催されたチャンピオンズリーグ（CL）のグループステージ最終節で、最下位のマンチェスター・ユナイテッドと、すでに首位通過を決めているバイエルン・ミュンヘンが前者の本拠地オールド・トラフォードで激突した。

　ビッグマッチの開始10分、バイエルンの主砲ケインがペナルティエリア手前でコマンからパスを受け、ダイレクトで右足を一閃。しかし、コースを狙ったシュートはGKオナナに横っ飛びでキャッチされる。

　決勝トーナメント進出へは勝って、他会場のコペンハーゲンとガラタサライが引き分けるしかないユナイテッドは、31分にマクトミネイがファウルを受け、ゴール前でFKを獲得。キャプテンのブルーノ・フェルナンデスが直接狙うが、壁に当たってゴールラインを割る。

　40分にはユナイテッドにアクシデントが発生。マグワイアが鼠径部の違和感を訴え、エバンスとの交代を余儀なくされる。CBはマルティネスとリンデロフが負傷中とあって、先月のプレミアリーグ最優秀選手に輝いた前主将まで離脱となれば、大きな痛手だ。
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　スコアレスで後半に入ると、49分にB・フェルナンデスに絶好機が到来。ハーフタイムに投入されたワン＝ビサカの折り返しからフリーでダイレクトシュートを放つも、大きくクロスバーの上を越える。テン・ハーフ監督も思わず天を見上げる。

　29歳のポルトガル代表MFは54分にも、ペナルティエリア手前でのボールカットから右足を振り抜くが、枠の左に外れる。

　膠着状態が続くなか、バイエルンは67分に負傷明けで１か月ぶりに先発復帰したムシアラを下げ、在籍16年の重鎮ミュラーを送り込む。すると直後の71分、そのミュラーが絡んだ攻撃から、ケインのアシストでコマンがネットを揺らし、ついに先制点を奪う。

　後がないユナイテッドはその後、20歳のメジブリ、21歳のペリストリ、18歳のメイノーと若手を立て続けに投入。必死に反撃を目ざしたが、結局最後までゴールを奪えず。ホームで０－１と敗れ、屈辱のグループ最下位で敗退となり、今シーズンの欧州カップ戦が完全終戦となった。

　対照的にバイエルンは他を寄せ付けぬ、勝点16を積み上げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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