神戸、悲願のJ1初優勝が決定! 井出&武藤弾で名古屋を2-1撃破、クラブ創設29年目で初めての栄冠

2023年11月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

見ごたえのある激しいバトルに

大迫とのホットラインで武藤が追加点。神戸が名古屋を下し、悲願のJ1制覇を確定させた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは11月25日、J1第33節の7試合を開催。ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸と名古屋グランパスが対戦し、2-1で神戸が勝利を収めた。

 首位の神戸にとっては、2位の横浜F・マリノスが24日の試合で引き分けたため、勝利すれば悲願のJ1優勝が決まる大一番。立ち上がりから神戸が主導権を握り、ボールを繋いで相手DFを揺さぶりながら、隙をうかがう。

 逆に名古屋は速攻からチャンスを創出。10分、キャスパー・ユンカーのスルーパスに稲垣祥が抜け出す。これは、本多勇喜の素早いカバーリングに阻まれた。

 すると神戸は直後の12分、敵陣でこぼれ球を拾った流れから、大迫勇也がゴール前に浮き球のパスを供給。これにペナルティエリア左で反応した井出遥也が、巧みなコントロールシュートをゴール右に決めて先制に成功する。

 さらにその2分後、左サイドで受けた大迫のグラウンダーのクロスに、武藤嘉紀が右足で合わせて追加点。あっという間に2点差とした。

 ビハインドを負った名古屋は、ワンチャンスをモノにして反撃。最終ラインの藤井陽也のヘディングが流れ、前線へこぼれる。これに反応したユンカーが、上手く相手DFに身体を入れて持ち出し、左足で決めて1点を返した。

 この得点で流れはアウェーチームに。42分、森下龍矢のペナルティエリア右からの折り返しにユンカーが合わせるが、神戸の山川哲史にゴールライン際でクリアされた。
【動画】大迫→武藤の主役コンビで追加点!
 後半もともに見ごたえのあるインテンシティの高いサッカーを展開。球際での激しいバトルが繰り広げられる。主導権を握る神戸は、攻守の切り替えが早く、ボールを奪われてもすぐさま相手を囲んで即時奪回。帰陣も早く、強固な守備ブロックを整える。

 すると62分には、大迫が前線で収め、鋭いドリブルでペナルティエリア右に持ち込むと、クロスを選択。これに武藤が頭で合わせたシュートは、身体を張った米本拓司にブロックされる。

 68分には、見事な連係から右サイドの初瀬亮がクロスを供給。ファーサイドで大迫が胸トラップから右足を振り抜くも、ゴール上に大きく外れた。74分に迎えた決定機も、途中出場のジェアン・パトリッキはGKとの1対1を決め切れない。

 名古屋も相手の猛攻をしのぐと、速攻から得点チャンス。76分に藤井のロングパスに抜け出した永井謙佑が、左サイドからクロスを送る。これに走り込んだ前田直輝が右足で丁寧に合わせるが、右ポストに当たって同点弾とはならない。

 その後、神戸は2点目を狙う名古屋に押し込まれるが、マテウス・トゥーレルと山川のCBコンビを筆頭に粘り強く守る。結局、最後まで全員が走り抜き、1点のリードを守り切った神戸が勝ち切り、連勝を飾った。

 この結果、勝点を68とした神戸が、今季残り1試合で2位・横浜(勝点64)との勝点差を4に広げ、クラブ創設29年目で初のJ1制覇を確定させた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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