日本サッカー協会は11月８日、ワールドカップのアジア２次予選でミャンマー、シリアと戦う日本代表のメンバーを発表した。

　格下相手の２連戦とあって、多少の入れ替えも考えられたが、変更はほとんどなし。前回はコンディション不良で選外や辞退となった三笘薫、鎌田大地、堂安律、前田大然も名を連ね、現状のベストと言えるメンバーが揃った。

　そのなかで、相馬勇紀は６月以来の復帰を果たした。激戦のアタッカー陣の中に、ポルトガル１部カーザ・ピアで２シーズン目を戦う26歳は、今回なぜ割って入れたのか。同日に開かれた記者会見で、森保一監督に尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「所属チームで、３－４－３のシステムのなか、左サイド、右サイド、両ウイングでプレーしているところを確認できています。そこで、よりゴールに仕掛けていく彼の良さと、上下動して攻守に関わる部分も確認して、招集しました」
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　指揮官はそのうえで「招集するかしないかについて」も説明。「全ての選手に言えること。皆さんにお伝えしたい」と切り出し、次のように語った。

「試すべく、選手、戦術に合わせて選手を招集することももちろんありますし...たくさん良い選手がいるので、招集可能な人数の中で招集できたりできなかったりっていうことは、起こりえると理解していただければと思います。ただ我々は、より多くの選手たちを、Jリーグ、海外組と、スタッフ全員、全体で、しっかりチェックしたうえで、招集をしています」

　ポルトガルで確かなパフォーマンスを続け、再アピールのチャンスを掴んだ相馬。６月は右SBでプレーし、新境地を切り開いたなかで、インパクトを残して日本代表定着を果たせるか。

取材・構成●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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