「恥の上塗りだ!」トッティもロナウジーニョも来ない! 韓国で相次ぐビッグイベントの“ドタキャン”にファンもメディアも呆れ顔

2023年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

夏には欧州クラブを招くイベントが続々とキャンセルに

2002年W杯で激突したイタリアと韓国(左はトッティ)。9日後にファン必見の“再戦”が開催される予定だったが…。(C)Getty Images

 韓国のサッカーファンは「またか」と呆れ顔だ。

 現地10月12日、韓国のインターパーク社が声明を発表。21日に高陽での開催が予定されていた「レジェンド・オールスターマッチ」が急きょ中止になったと明かしたのだ。2002年日韓ワールドカップで活躍したイタリア、ブラジル両国のスーパースターたちを集めて、当時の韓国代表メンバーたちらと対戦させる催しだった。

 イタリアからはマルコ・マテラッツィ、ファビオ・カンナバーロ、フランチェスコ・トッティ、パオロ・マルディーニらが、ブラジルからもロナウド、リバウド、ロナウジーニョやカカ、ロベルト・カルロスら錚々たる面々の訪韓が決定。10日には現地入りしているトッティやマルディーニがイベントに参加して開催をアピールするなど徐々に盛り上がりをみせていたという。韓国vsイタリア、ブラジルvs韓国、イタリアvsブラジルの3試合が組まれ、韓国からもアン・ジョンファンやイ・ウンジェ、キム・ナミルら往年の名手が出場に意気込んでいた。

 それが、いわゆる"ドタキャン"となった格好だ。韓国メディア『イーデイリー』は「高額なチケット代など開催に疑問符がついていたが、嫌な予感が的中してしまった。今回はUAEの会社と韓国の旅行代理店が組んだイベント。財政面での問題が解決できず、UAEの会社が最終的に資金を捻出できなかったのが原因と思われる」と説明した。

 チケットは当然、全額払い戻しとなるようだが、今年は韓国国内でサッカーに関するこうしたイベントが相次いで中止に追い込まれている。韓国代表選手たちが在籍するクラブを招待するのがメインで、ナポリ(イタリア)やマジョルカ(スペイン)、ウォルバーハンプトン(イングランド)、セルティック(スコットランド)、ローマ(イタリア)などの来韓が予定され、大々的な告知もチケット販売も展開されたが、いずれも実現しなかった。
 
『イーデイリー』は「恥の上塗りが繰り返されている。もっとも損害を被るのはファンだ。チケット代が返金されても、ぎりぎりで中止となれば渡航費や滞在費が戻ってこない場合もある。怒りの声が噴出するのは当然だ」と論じ、「結果的に主催者側が韓国サッカー協会が求める条件を満たせず、先方に約束した契約金を払えずにキャンセルとなったケースが多い。開催能力がない、あるいは最終的な決定がなされる前に宣伝活動に勤しみすぎたため、こうした事態が引き起こされている」と断じた。

 そして、「海外のクラブや選手が突然キャンセルを通告されるのも恥ずかしい話だ。大きな期待を寄せていたファンも、無力感と失望感に苛まれている」と報じている。ちなみに現在はサッカー解説者として活躍するアン・ジョンファン氏は「死ぬまでにこんな世界的な選手たちとプレーできるなんて思ってもみなかった」と喜びを口にしていたという。

 ただ、今夏に問題なく実現した例もある。Kリーグなどのデジタル中継を管轄する放送会社が企画したイベントでは、マンチェスター・シティ(イングランド)、アトレティコ・マドリー(スペイン)、パリ・サンジェルマン(フランス)が来韓してファンを楽しませ、興行的にも成功裏に終わった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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