なぜ緊急出場で決勝点アシストの福岡MF紺野和也はベンチへ下がったのか。長谷部茂利監督の真意は?「勝つために…」

2023年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「逆転されるようなゲームになるのは…」

平塚の負傷で37分に緊急投入された紺野。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 アビスパ福岡は10月11日、ルヴァンカップ準決勝・第1戦で名古屋グランパスと対戦。鶴野怜樹のゴールで1-0と先勝した。

 途中出場から鶴野の決勝点をアシストし、攻撃を活性化させたのが紺野和也だ。

 3-4-2-1システムのシャドーで先発していた平塚悠知が前半のうちに足を負傷。交代で37分に投入された紺野は、直後から度々ドリブル突破を仕掛けるなど、右サイドで異彩を放つ。さらに、前半終了間際に相手DFにプレッシャーをかけ、パスミスを誘発。自ら敵陣深くでボールを拾い、絶妙なクロスで鶴野のゴールをお膳立てした。

 しかし、紺野は途中出場にもかかわらず77分に再びベンチに下がり、約40分のプレーに留まった。

 チームにとって、ファイナルサードで違いを生み出せる貴重な選手だけに、次戦を睨んだ交代策だったのだろうか? 試合翌日の10月12日にオンライン取材に応じた長谷部茂利監督は、その意図をこう明かした。

「昨日のゲームに勝つために交代しました。イエローカードを1枚もらっていましたし、激しいゲームになっていて、交代する直前にも相手にファウルされて、怪我しそうな感じも危惧していました。

(昨日の試合では)最初はイエローカードを簡単に出さないようなジャッジだったと思うのですが、途中から少しそれが変わりそうなところを感じていました。

 昨日の試合で自分たちが勝てなくなる、もしくは、逆転されるようなゲームになるのは、おそらく退場者を出した時ということも踏まえて交代しました」
【動画】準決勝、名古屋戦のハイライト!
 試合終盤には、FWキャスパー・ユンカーを中心とした名古屋の猛攻を受けるが、交代選手たちの活躍もあって無失点で凌ぎ、クラブ初のルヴァンカップ決勝へ一歩前進した福岡。

 試合展開を読んだ指揮官の慧眼が、1-0の接戦をモノにした要因のひとつだったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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