「なぜ我々は日本に勝てないのか」日中対決で“一日に2敗”。両国の大きな違いに中国メディアが脱帽!「彼らは世界のトップと競争し始めている」

2023年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2試合の負け方はほぼ同じ」

開催国の中国を下してファイナル進出を果たした日本女子代表。(C)Getty Images

 10月3日に行なわれたアジア競技大会の準決勝で、若手中心の日本女子代表は、開催国の中国代表と対戦。4-3で打ち合いを制し、決勝進出を果たした。

 さらに同日、アジア・チャンピオンズリーグのグループステージ第2節で、横浜F・マリノスが中国の山東泰山を1-0で破っている。

 この結果を受けて、中国のポータルサイト『捜狐』は「多くの中国ファンにとって、良い日ではなかった。我々、中国サッカーが日本に2度も敗れたからだ」と報道。両国の差について、見解を示している。

「この2試合の負け方はほぼ同じで、日本のサッカーは全体的な攻撃で守備を崩し、全体的な守備で攻撃を制限するという総合的なサッカーをしている」

 記事は「なぜ中国女子代表が日本の若手に勝てないのか。なぜ強力な外国人選手を多く擁する山東泰山が日本人選手を中心とした横浜に勝てないのか。多くのファンは理解できないと思う。彼らは本当に我々の選手よりも優れているのか? 理由は、実はとても単純で、日本はシステマティックなサッカーをしているのに、我々にはそのシステムがない」と指摘。こう続けている。

「システムサッカーの利点は、自分に合った枠組みを構築し、その枠組みを人材で埋めていくことだ。日本のサッカーの素晴らしいところは、上から下まで一つになって、全員が同じサッカーをすることであり、ユースの育成はその枠組みに適した人材を育成することだ。全員がそれぞれの役割を果たし、対応するポジションに責任を持っているため、練習はそれほど複雑ではなく、彼らのサッカーは明確だ」

【画像】中国から賛辞!深々とお辞儀をする日本女子代表の選手たち

 そして、「日本はファーストチームであろうと、セカンドチームであろうと、サードチームであろうと、ほぼ同じプレーをし、同様の規律を持っているので、年齢や試合経験を理由に日本のチームを見下すと、苦しむだろう。長年にわたり、日本サッカーは非常に効率的に、常に技術的・戦術的システムの最適化とアップグレードを続けており、ますます成熟した日本サッカーはいま、世界のトップチームと競争し始めている」と賛辞を贈った。

 一方で、「では、中国のサッカーにはシステムがあるのか? 明らかにそうではない」と悲嘆している。

 総じて、技術が高く、組織力に優れた日本のサッカーは、それを習得させる育成システムの賜物だと考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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